『Mastered Launch Party』の御礼とMasteredについて

by Keita Miki

さて、遅くなってしまって恐縮ですが、ようやく落ち着いて、あの夜を振り返る時間が出来ました。

Masteredのローンチの際に告知した通り、去る7月13日、僕らの新媒体となるMasteredのローンチと代官山 UNITの13周年を記念したパーティー、UNIT 13th ANNIVERSARY 『Mastered Launch Party』を開催させて頂きました。

当日は、UNITの方曰く、UNIT & UNICE(SALOONを開放しない状態)での集客としては「記録レベル」というほど多くの方々にご来場いただきまして、入場規制ギリギリの状態だったのですが、大きな混乱も無く、無事終了することが出来ました。

まずは会場に足を運んでくれた皆様、素晴らしい音楽を届けてくれた出演者の皆様、UNITの皆様、協賛してくれたブランドの方々を含む全ての関係者に深く感謝申し上げます。

とまぁ、堅苦しい挨拶はこれぐらいにしておきまして、手前味噌ながら、控えめに言っても、超最高なパーティーでしたね。

Cluster→EYESCREAM.JP→Masteredと都合8年ほどウェブメディアをやっているのですが、僕らにとってもこういった自分達が主催するパーティーは、この『Mastered Launch Party』が初めてのことでした。

Mix Archives』などの影響もあり、「イベントをやらないか」というお誘いを頂く機会は多かったのですが、音楽が大好きな編集部だからこそ、中途半端なイベントにはしたくないという想いがありました。

なので、今回はド平日にも関わらず、過剰なくらいに豪華なメンバーを詰め込みました。

主催側の都合上、見られなかったアーティストも多数いるのですが、正直悔しいです(笑)。全部見たかったです……。

そして、これだけの過剰な面子を揃えた結果、一般チケットは僅か2日間でほぼ完売状態。会場に来てくれたお客さんの中には「Masteredって何? 食えんの? 美味しいの?」という方も相当数いらっしゃったと思います。

けれども、それもある意味では僕らの狙い通りというか、理想形でした。

ファッション業界で良くある「レセプションパーティー(→大体こんな感じです via フイナムさん)」なんて超控えめに言って、クソほども面白く無いですし、そんな体裁のローンチパーティーなんて真っ平御免です。

来てくれた人が良い感じに酔っ払って、好きな音楽を聴いて、「なんか良く分かんないけど、楽しかったな~(ヘロヘロ)」ぐらいで丁度良いのです。

しかし! これでも僕は一応Masteredの編集長ですので、この機会に少しMasteredという媒体について、この記事を読んでくれている皆様に説明させて頂ければと思います。

ここからだいぶ長くなりますが(笑)、もし宜しければ当日のライブ写真&編集部の一言コメントを箸休めに、最後までお付き合い頂けると幸いです。

KID FRESINO
ペトロールズの三浦さんとの対談で、たっぷりと語ってもらった”Salve”のタイトル曲である”Salve ft. JJJ“を初めてライブで見たのですが、悶絶級の格好良さでした……。

「Mastered(マスタード)」は、2008年9月に「Cluster(クラスター)」としてスタートし、2011年12月〜2017年6月までは「EYESCREAM.JP」として提供していたサイトから生まれ変わって誕生した、ファッション&カルチャー専門ウェブメディアです。「酸いも甘いも噛み分けた」という程では無いけれど、なんとなく世の中の大体の物事は経験し、習得したような気がする世代の日常を、メンズファッション&カルチャーを中心としたフレッシュなニュースと編集部独自のコンテンツでちょっぴり刺激します。

↑これはMasteredの中にひっそりと存在している「Masteredについて」というウェブ業界で言うところのabout欄に、僕が書いた媒体説明です。

我ながら、なんて消極的な説明なんだろうと思いますが、前半はこれまでの僕らの歩み的な内容なので、後半に解説を加えていきますね。

Campanella
同じく、EGO-WRAPPIN’の中納さんとの対談で語ってもらった”PELNOD”の収録曲は今回が初見だったのですが、いずれもフロアに映えます。最高。

Masteredのメインとなる読者層は20代後半~30代前半の男性なのですが、このインターネット全盛の時代に”いい大人”になってくると、なんだか大抵のことは経験した気になるし、実際に多くの体験をして(バーチャルの世界での体験も含めて)、なんとなく習得した(=Mastered)ような気持ちになるじゃないですか。

「あぁ、これはこういう人達が作ってるんだな」とか、「これにはこういう目的があるんだな」とか、「この人達はこうやってお金を儲けてるんだな」とか、そういう”大人の事情”も見えて来るようになるので、10代の時のような純粋な気持ちでは物事を見られなくなってくると思うんです。

JJJ
実は一番”ヤバかった”んではないかと話題のJJJくんのBeat Live。この機会に以前の『Mastered Mix Archives』も再度チェックしてみてください。

もちろん、それが悪い事だなんて全然思っていません。言い方は悪いかもしれませんが、この歳になってもそういう世の中の仕組みに全く気付かないのは、単なるお馬鹿さんです。

だけど、そんな僕らでも不感症になっている訳では無いんです。

世界は広い。

ペトロールズ
みんな大好き、ペトロールズ。大人の色気がスゴかったですね。秋のツアーも楽しみです。

本当に格好良い洋服やスニーカーを見れば欲しくなるし、本当に良い音楽を聴けばガンガン踊るし、本当に素晴らしい映画を見れば感動もします。

そんなある種のフィルターを身につけた、クールな大人たちの日常を”ちょっぴり”刺激することが、Masteredの目的です。

D.A.N.
沖縄のコロナフェスから中4日で見たD.A.N.。何度見ても良いものは良いです。素晴らしい。

あくまでも”ちょっぴり”で良いんです。

誤解を恐れずに言えばインターネットの世界に「人生を変えてしまうような体験」なんてものは、ほとんど存在しないと思っています。

Masteredの記事を毎日欠かさず読んでくれていても、僕らに「皆さんの人生を変えてしまうような体験」を提供することは不可能です。インターネットなんて暇つぶしに流し読みするくらいで良いと思います。今の時代、TVであれ、雑誌であれ、ウェブメディアであれ、媒体なんて100%全てを信用は出来ません(笑)。

toe
大トリを務めてくれたtoeにはCluster時代から色々な企画に出て頂いており、そういった意味も含め大トリに相応しい貫録のライブでした。大好きです。愛してます。

でも、格好良い洋服やスニーカーの発売情報や、良い音楽を作っている人達のインタビューや、素晴らしい映画の上映スケジュールを届けることなら、僕らにも出来ます。

Masteredを見ていて、格好良い洋服を見つけたり、気になるアーティストのインタビューを読んだり、良さ気な映画の予告編を再生したら、皆さんぜひとも、洋服屋に、ライブ会場に、映画館に足を運んでみて下さい。

そこには「皆さんの人生を変えてしまうような体験」が待っているかもしれません。

……あぁ、悪い癖ですね。このままだと、どんどん文章が長くなっていきますので、今日はこの辺りで〆ということで。

今回、初めてイベントを主催する側になってみて、編集部全員、その大変さが骨身に染みていますので、しばらくMasteredとしてこういったイベントを実施することは無いと思いますが(笑)、またいつの日かお会いできる日を楽しみにしております。

今後ともMasteredをよろしくお願い致します!

JOMMY
いつも優しいJOMMYさん。ライブ前の会場を良い感じに暖めてくれました。

Licaxxx
週末のフジロックも楽しみなLicaxxxさん。可愛い!

DJ NORI
Mix Archivesに提供いただいたミックスの延長線がごとく、ピークタイムに向けて見事なビルドアップ。さすがの手腕でした!

DISCO MAKAPU’U (川辺ヒロシ & サイトウ “JxJx” ジュン)
バイ調チリバツなOGたちによる夢の共演。機材トラブルで音が止まったあと放たれた、GET WILDの卓球リミックスが私的ハイライト。

Bushmind with ROCKASEN
オープンからの流れを、いい意味でガラッとダークに変えた日本の至宝(当社比)、Bushmind。UNICE唯一のライブアクト、ROCKASENもタイトに決めてくれました。

MONKEY TIMERS
自身のアルコールの摂取量的な意味も含めて、個人的には一番楽しかったような気がするMONKEY TIMERS。終盤の”We Got The Love”の高揚感は生涯忘れないと思います。