New Balance × Cluster 7週連続特別企画:Vol.5 江川芳文(HECTIC ディレクター)

by Mastered編集部


毎週ご好評いただいている、ニューバランスとClusterの7週連続特別コラボレート企画も、いよいよ残すところあと3回。現在アメリカ国内でのみ行われている「US574」のパーソナルカスタムサービスを、ニューバランス ジャパン全面協力のもと特別に利用し、日本のファッション界をリードする7名に自分の好きなカラーの一足を作ってもらおうという、スニーカーファンならずとも要注目の短期集中連載であります。

5週目となる今回ご登場いただきますのは、90年代からストリートファッションシーンの中心に位置し続ける人気ブランド、『ヘクティク(HECTIC)』のディレクターであるYOPPIこと江川芳文氏。独自のセンスによるひとひねり効いたシューズチョイスが、つねにスニーカーフリークの視線を集める同氏が語るニューバランス感とは? お見逃しなく!

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写真:浅田直也

US574 by YOPPI (HECTIC)




ニューバランス伝統のグレーにピンクを取り入れ、江川氏らしくポップに仕上げながらも、10年続く定番コラボレート『MT580 “HECTIC x mita sneakers”』の一連作とはまた趣の異なるこの一足。一体、どんなインスピレーションから誕生したのでしょうか…?

インタビュー

— それではまず、ニューバランスとの出会いについてお話をお聞かせ願えますか。

YOPPI:中学に入って、バスケ部に入部したんです。それで、部活用の靴を買おうと新宿・後楽園アドホックのスポーツショップに行きまして。ちょうどナイキのエアジョーダン1がリリースされた時期だったと思うのですが、先輩方の迫り来る感じというか、圧力がスゴくて(笑)、エアジョーダンなんかとても履けなかったんです。
しかも、白×赤のシューズでないといけないという決まりもあったので、それに合う条件で選んだのがニューバランスのバスケットシューズだったんです。品番はちょっと忘れてしまいました(笑)。

— バスケットシューズからというのは驚きですね。他にも多数のブランドがある中で、なぜニューバランスというチョイスだったんですか?

YOPPI:その頃はみんなアシックスばっかり履いていたんですけど、僕はそれがとにかく嫌で(笑)。今でこそ普段履きしても違和感のないシューズですが、当時はやっぱり体育館履きという印象が強かったのでニューバランスを選んだのは、みんなと一緒じゃ嫌だという天邪鬼的な性格のせいですね。

— カジュアルに履くようになったのはいつ頃からですか?

YOPPI:結構最近ですね。多分、94年にヘクティクをオープンさせて、ニューヨークへ買い付けに行くようになってからじゃないかな。買い付けで良く歩くようになってからです。
それまで普段はスケートボードをしていたので、ニューバランスを含めジョギングシューズというのは、学生時代以来まったく履いてなかったんです。
多分パラゴン(NYの大型スポーツショップ)で購入したのが、カジュアル履きの最初ですね。そのあとにMT580を上野へ買い付けに行って。だからそんなにいろいろな品番を履いてきたわけではないんです。
MT580が一番良く履いていて、あとはM1400とM1700くらいです。

— 当時はどういったスタイルに合わせていたのですか。

YOPPI:ショーツが多かったかな。あと、MT580に関しては、ブーツカットのパンツじゃないと気分が出なかったんです。このモデルに関しては、B-BOYスタイルみたいなタンを出して、というのは個人的にアウト。お洒落にフルレングスのパンツでニューバランスを履くには、ちょっと裾がフレアしているくらいのほうが好きでした。

— ブーツカットを履かれるというのは意外ですね。

YOPPI:若い頃は「とにかく腰履きだろ!」なんて時期もあったのですが、今は結構良く履いています。当時はブーツカットのほうが足が長く見えるというのも知らなくて(笑)。

— ちなみに一番好きな品番というのはありますか?

YOPPI:特にありません(笑)。用途用途によってというか、デート用とか、歩く用とか。ニューバランスって、いつの時代も飽きない定番だと思います。僕が一番好きなのは、ブランドネームです!「ニューなバランス」って、すごく良い名前だと思うんです。それから、ロゴのグラフィック。「歩くぞ!」みたいな雰囲気が出ていて好きです(笑)。

— 今現在も履いているのは、どのモデルですか?

YOPPI:今日ちょうど履いてきたM576はよく履いています。トリコロールカラーが好きで選んだシューズです。

— ちなみに、"ビッグN"と"スモールN"どちらが好みですか?

YOPPI:どちらかといえば、"スモールN"です。あんまりニューバランスさんには良くない話かもしれませんが、カッターでNマークを剥がしてみたこともあるんです。
でも、取ってみてわかったことなんですが、このマークはあった方が良いですね(笑)。片方を剥がした瞬間、「うわ、取らなきゃよかった」って思いました(笑)。
そのあと、ロンドンのショップ別注Nマークがベルクロで着脱可能なモデルがリリースされたんです!(編集注:Foot Patrol別注の576。※参考リンク)これにはやられましたね。でも、取り外してみるのはやっぱり最初だけでした(笑)。
やはりNマークは付いていたほうが良いんです。

YOPPI:あとちょっと話は変わるんですが、ニューバランス好きのなかで、グレー派とネイビー派に分かれると思うんですが、履いている靴が物申している、あの感じが好きですね。ニューバランスを履いている人同士がすれ違うと、勝負じゃないですけれど、「あ、ネイビー履いているんだ。でも自分のほうが渋い」とか(笑)。だから、僕は両方持っていました。

— 本日のスタイリングに関してお話をお聞かせ願えますか。

YOPPI:とりあえず「頭は燃えているぞ」というハンティング風です(笑)。ロールアップに関してはあんまりしないかな。自転車に乗るときもそのまんまでいきたいので、裾を捲ったり、バンドをつけたりもしないですね。

— 自転車に関していえば、あまり乗りやすいシューズではないような気がしますが…。

YOPPI:それが意外に乗りやすいんです。トゥークリップへの足入れをしやすいようにちょっと慣らしたりはしますけれど、やっぱり基本的にはそのままで乗っちゃいます。

— 今回のカスタムモデルは、どういったイメージで作られたのでしょうか?

YOPPI:「ニューバランスはグレー」というイメージが強くあって、その上で「なんであのカスタムカラーのなかにピンクがあるんだろう」と気になって。そのなかで、どうやってニューなバランスを出すかというところ作りました。
いつもコラボレーションの場合はもっと派手にしたりするんですが、今回はある程度決められた色の中からということで、ちょっといつもと違う雰囲気には仕上がっていると思います。
男性も女性も共有できるようなシューズになっていると嬉しいですね。

— どういうスタイルに合わせたいですか?

YOPPI:マフラーでも巻いちゃいますか?(笑)というのは冗談ですが、リネンの甘いVネックニットとかサマーセーターなんかに合わせてみたいですね。ちょっとGQ的な(笑)。

— カスタムサービスを使ってみての感想はいかがですか?

YOPPI:今回のカスタムですが、じつは5分で出来たんですよ。特に何の問題もなく、やりやすかったですね。

— 最後に、ニューバランスに期待することはありますか?

YOPPI:機能性というのは、じつは履く側の問題で、履きたくても足型が合わなかったりする人もいると思うし、何もありません!このままで行って欲しいです。

プロフィール

江川 芳文(えがわ よしふみ)

15歳よりプロスケーターとして活躍。1994年にはヘクティクをオープンさせる。さらに4年後、1998年からはオリジナルブランドもスタート。2007年にはピストムーヴメントの中心的存在であるカーニバルもオープンさせるなど、その活動から目が離せない存在。T19所属。1972年生まれ。
http://madhectic.com

現在、ニューバランス ジャパンでは、オフィシャルFacebookファンページにて、”44 styles of newbalance”と題して、日本を代表する44人のクリエイターがニューバランスについて語ったインタビュー動画が公開中。
リレー方式で44人、毎日更新されるスペシャルコンテンツとなっていますので、こちらもあわせてチェックしてみてください!

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