— 現状、小澤さんの絵の受け入れられ方は、音楽との繋がりが印象深いと思うんですね。最近リリースされたwonkの作品のジャケットも然りですが。
小澤:単純にやりたい方向性なので、ああいうのはやり易いし、熱も入りますね。
— ミュージシャンのライブを見ると、描きたくなるということですか?
小澤:それが一番多いですかね。あと、女の子の絵はよく描きます。基本的に人が多いですね。昔から。
— それは何故なんですか?
小澤:うーん、なんでなんだろうな。
— 単なる風景とかよりも、そこに人がいた方が描きたくなるってことですよね?
小澤:やっぱり人って、植物とか風景とかと比べると、表情の少しの差異で物凄い変化を感じるじゃないですか。それが、一番自分的に、見ていて感じるところなんですよ。同じモデルさんでも角度によって違う印象になったりとか、そういうのが単純に凄い面白くて。だから表情の豊かさとかで、人物のモチーフは選んでいると思います。自分も描いていて、すごく楽しいし。顔、表情、目とかにものすごく時間をかけていて。簡単な丸とかで描いていたりするんですけど、実は何十回も描き直していたりとか。表情を大切にしています。それを見た人がどう感じてくれても良くて。哀しそうに見えるって言われても、楽しそうって言われても、それは見る人が感じるままにで良くて。
— 小澤さんの作品は色使いも特徴の1つですよね。各アーティストごとにぴったりな色を選ばれているなと感じます。
小澤:結局派手めな色使いになることが多いんですけど、いつもアーティストの音の感じを意識してやっているつもりではあります。
— 最近一番よく聴いているアーティストは誰ですか?
小澤:Moonchildとか聴いてますよ。今回の展示で飾ってあるアーティストは、割と最近聴いているアーティストが多いですね(笑)。
— 本当にご自身の音楽の趣味が反映されているんですね。
小澤:結構露骨に出ちゃいますね(笑)。ただ、個展の時とかは、あまりにも自分の趣味を出し過ぎちゃうと、偏っちゃうのもあるので、ある程度誰もがが知っているようなアーティストも描くように、バランスは取りました。とは言え、ビッグネームでも自分が好きじゃないと描けないので、自分が好きなんだけど、皆が知っているみたいなアーティストを選んで描くようにしましたね。