庄司信也 × 安孫子真哉 × 角張渉の『レコ道 ~ 音楽トキワ荘 ~』 第2回(ゲスト:伊賀大介)

by Mastered編集部

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— 音楽もファッションもシーン全体が大きく変わってきていますよね。ちょっと前には知らなかったバンドもいつの間にかフィーチャーされていたりして。

安孫子:それこそCAR10も当初はローカルのパンクシーンから出てきたバンドだけど、活動をしていくうちにインディー方面とか色々なシーンと繋がる架け橋になったバンドだと思っていて。彼らに出会った時、すごいニューウェーブを感じたんだよね。伊賀君から「CAR10最高」って聞いた時は嬉しかったな。

伊賀:CAR10の一曲目”くらい夜でも”を聴いて、自由な感じがして良いなって率直に思ったよ。カーステとの相性も抜群だし。

庄司:ガンガンだよね(笑)。

伊賀:カーステといえば、最近ラジオをよく聞くんだけどさ、ラジオから流れる音楽がその日のサントラになるんだよね。車に乗っていて、ここの場所でこの曲が流れることの意味合いについて考えることもあるし。この間はふとサニーデイ・サービスが流れてきて、聴き入っちゃったよ。

— 安孫子さんが今聴いておくべきだと思うアーティストを教えてもらえますか?

安孫子:とりあえず、GEZANには向き合うべきですね。全感覚祭という、超DIYなフェスがあったんだけど、本当に凄まじかった。めちゃくちゃピュアでドキドキしたし、すごい景色をいっぱい観ました。

庄司:GEZANは俺も賛成かも。そういえば、GEZANで思い出したんだけど、今年の9月にKiliKiliVilla所属のSEVENTEEN AGAiNってバンドとウチのレーベルに所属している2っていう古舘佑太郎君がヴォーカルやってるバンドが駒澤でライブやったんだ。伊賀君も来てくれたよね。

伊賀:そうそう。俺はCAR10を見に行ったんだよね。

庄司:めちゃくちゃ良いイベントだったね。イベントが終わって、打ち上げの話になったんだけど、駒澤公園も近いし、コンビニでお酒買ってさ。珍しくあびちゃんが率先して仕切っているのを見て、びっくりしちゃったんだよ。俺がやってるYouth Recordsは”若者レコーズ”って意味でやってるのにも関わらず、いつの間にか若者とはちょっと距離を置いていたんだよね。なのに、あびちゃんはそこにグイグイ入っていくからさ。若者の意見をちゃんと聞いて、仕事に反映させているから、すげぇなって単純に思って。

伊賀:金八先生みたいだね(笑)。

安孫子:自分ではあまり意識していなかったけど、そうかもしれない(笑)。

伊賀:あびちゃんはKiliKiliVillaの代表として、サウンドプロダクションだけ気にしてればいいのに、そうじゃないんだよね。若い子のやりたいことをそのままやらせるっていうか、押さえつけず、創作させてるイメージがあるよ。

安孫子:そもそも自分自身、自分より年上の人にあれこれ言われたくなかったから、自分の中でも自然と気をつけているのかも。

伊賀:業界は違えど、それはどの分野でも一緒だね。

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