庄司信也 × 安孫子真哉 × 角張渉の『レコ道 ~ 音楽トキワ荘 ~』 第2回(ゲスト:伊賀大介)

by Mastered編集部

3 / 6
ページ

— ファッションの話が続きますが、皆さんが始めて自分で購入した洋服は?

安孫子:俺はネルシャツかな。

庄司:俺も!

伊賀:俺もそうかも。それかパーカ。

庄司:初期パンクのようなチェック柄のシャツを買い漁ってましたね。John Lydon(ジョン・ライドン)が着ていたネルシャツみたいなチェックを探していたんですが、当時は中々見つからなくて。

伊賀:あれはネルシャツじゃないからね。

庄司:それを後日知りまして……(笑)。「チェックって一体なんだ」みたいな状態だったから。山形のマックハウスで良く買ってましたね。

安孫子:ちなみに、おれは仙台の古着屋だよ!

庄司:洒落てるね(笑)! 俺はマックハウスのチェックシャツコーナー。

— 70年代、80年代、90年代と、カルチャーはその時代によって様々ありますが、形から入るか内容から入るかで全然違いますよね。

安孫子:自分は形から入ろうとしたんですが、なんせ革ジャンが似合わなかったもので(笑)。

庄司:俺の場合は内容が良いから、スタイルも真似するみたいな。マニアックなやつが特に好きでした。

安孫子:そのスタイルに合う人って、寄せ方も上手いですもんね!

庄司:それこそ峯田くんは特に上手いなと思うよ。

— ファッションっぽい音楽を演奏するアーティストと言うと、誰が思い浮かびますか?

庄司:The Beatlesかな。ファッションの着こなしも不良だし、普通のシャツがいちいち格好良く見える。

伊賀:ハンブルグ時代とか良いよね。

安孫子:パッと頭に浮かぶのはPaul Weller(ポール・ウェラー)かな。デビュー当時の10代からスーツがめちゃくちゃ似合ってて格好良いなと思いました。

— 現代の音楽シーンに関して、何か思うところはありますか?

安孫子:例えば70年代に活躍していたバンドもそれより過去の50年代、60年代の音楽を参考にしていたと思うし、音楽って、そうやっていつも発展していってるんだと思います。フィジカルが売れないご時世とかは関係なく、やっぱりバンドを志す人はたくさんいる訳ですし。

庄司:最近感じたのは、ツアー中、思っている以上にCDが売れる事! それは結構びっくりしたかな。

伊賀:それは知らなかったな。

安孫子:CDもライブで販売しているグッズの一環として買うノリなのかな。その辺は本当に大きく変わった実感があるね。

— 伊賀さんはそもそもファッションと音楽ってリンクしていると思いますか?

伊賀:それはしたり、しなかったりなのかな。

庄司:偉大なバンドはリンクしているように感じるけど。

伊賀:そういえば、バンドTの概念も壊れつつあるよね。昔はそのバンドを知らないと着ちゃいけないっていう風潮があったのに。この前、マーベルのTシャツを着ているやつに「アイアンマン好きなの?」って聞いて、「いや、全然好きじゃないです」って言われた時はビビったよ(笑)。

次のページに続きます。