Text:SHINGO AKUZAWA(EYESCREAM)
Photo:TAKAO IWASAWA
去る、5月22日(金)渋谷WWWにてKIWI米原康正とEYESCREAM、そして「WEGO」が協賛するアイドルイベント『NEW AGE STEPPERS〜アイドルを越えたアイドルたち〜』が開催された。
出演したのはDJにかもきゅ、BiSH、ゆるめるモ!の3組。BiSの元マネージャー・渡辺淳之介が新たに手がけるBiSHはこの日が初の公式参戦ライブ。一方のゆるめるモ!もリキッドルーム、赤坂ブリッツでのワンマンライブを成功させるなど、いまもっとも勢いのあるアイドルグループとあって、第1弾の前売りチケットは発売直後にSOLD OUTとなった。
会場には、BiSの遺伝子を受け継ぐBiSHのライブを一目見ようと、多くの元研究員(BiSファンの総称)たちも駆けつけ、フロアは超満員に!そんな中、登場したDJにかもきゅは、アニメやアイドルソングに加え、オリジナルソングも披露。「みんながどんな反応かビクビクしながらやったんですけど、最後の方は盛り上がってくれたし、拍手も温かったのでよかったです(笑)」と、キュートなパフォーマンスで会場を盛り上げた。
続いて、BiSHが「はじめまして〜、クソアイドルです〜」と叫びながら登場すると、会場からは大きな歓声が。1曲目の「MONSTERS」から、メンバーは激しく頭をバンキングしながら全力のパフォーマンスを見せると、観客も一体となりヒートアップ。次々とコールやダイブが繰り広げられ、1曲目からフロアはもみくちゃに。MCでは、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハグ・ミィ、アイナ・ジ・エンドの順に、それぞれ自己紹介。さらに“クソアイドルの3箇条”を説明し、そこでBiSHのファンの総称は“清掃員”と呼ぶことなどが発表された。その後も、「SCHOOL GIRLS,BANG BANG」「ぴらぴろ」「BiSH-星が瞬く夜に」などアップテンポなナンバーを立て続けに披露し、初の公式参戦ライブを終えた。
そして、トリを務めたのがゆるめるモ!。この日は、もね、ちーぼうが休みのため、けちょん、しふぉん、ようなぴ、あのの4人体制となった。まだBiSHの興奮の余韻が残る中、登場したゆるめるモ!は、仮装した田家プロデューサーをMCに、メンバー4人で”ゆるゆる”のトークからスタート。会場の雰囲気を一気に”ゆるめるモ!ワールド”へと引き込むと、「Majiwaranai CAts」「Hamidasumo!」「たびのしたく」とアグレッシブなナンバーを次々と投入。メンバーもエンジン全開で、あののダイブも飛び出すなど、序盤からフロアは熱狂に包まれた。その後も、「あさだ」「OO(ラブ)」「なつ おん ぶるー」と、最後までハイテンションなナンバーで駆け抜け、イベントを締めくくった。
「出る前は緊張して、もうヤバいなと思ったんですけど、出たらひとの顔が見えたので楽しんでできました!」(モモコグミカンパニー)と、初の公式参戦ライブという緊張やプレッシャーをはねのけ、新たな一歩を刻んだBiSH。そして、「『たびのしたく』は、ライブの終盤に持ってくる事が多いのですが、今日は前半に持ってきたことで、いつもと違うライブになったなと思います」(ようなぴ)と、BiSHを相手に、これまでにない攻めのライブで、アイドルの先輩として圧巻のパフォーマンスを見せつけた、ゆるめるモ!。いまもっとも”旬“なアイドル2組の新たな一面が垣間みれた貴重な一夜となった。
最後にはこのイベントのオーガナイザーである米原康正もステージに上がり、出演者全員と記念撮影。米原は「きょう出てもらったアイドルのように、キャラも楽曲もすばらしいアイドルがいるというこの状況を、もっといろいろな人に知ってもらいたいので、また2回、3回と続けていきます!」と強い意欲を見せ、アイドルの新たなムーブメントを生み出すイベントとして、次回以降の展開にも大きな期待を抱かせた。
NEW AGE STEPPERS〜アイドルを越えたアイドルたち〜