2014年3月22日(土)よりオーディトリウム渋谷を舞台に開催される『ビートニク映画祭』。同イベントの中で、Masteredでも映画化決定の一報をいち早くお伝えした小説『オン・ザ・ロード/路上』などで知られるビート・ジェネレーションを代表する作家ジャック・ケルアック(Jack Kerouac)のドキュメンタリードラマ『ジャック・ケルアック/キング・オブ・ザ・ビート』(1985)が日本初公開される。
本作は、ケルアックの人生をドラマ化したパートと、作家本人の映像、更にはアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど知己のあった人々の貴重な証言などをリミックスして見事に構成。ケルアックの幼少期から放浪期、そして晩年に至るまでをまとめた貴重な作品となっている。
なお、『ビートニク映画祭』ではこの他にも、コンラッド・ルークスの初監督作品『チャパクア』(1987)、同じくルークスの第2作にして最後の作品『シッダールタ』(1972)、現代写真家の巨匠、ロバート・フランクがメガホンをとった『キャンディ・マウンテン』(1990)、ウィリアム・バロウズ原作、デヴィッド・クローネンバーグ監督『裸のランチ』(1992)、ボブ・ディランの若き日の姿をリアルに映し出した『ドント・ルック・バック』(1967)など、一筋縄ではいかない作品が集結。開催期間は3月28日(金)までとなっているので、期間中、1度は足を運んでおくことをオススメしたい。
【ビートニク映画祭】
開催期間:2014年3月22日(土)~3月28日(金)
開催場所:オーディトリウム渋谷
料金:一般 1,400円/前売一回券 1,200円/前売3回券 3,000円
http://king-of-the-beats.com/
■上映作品
『ジャック・ケルアック/キング・オブ・ザ・ビート』
(アメリカ/1985/72分/カラー&モノクロ)※日本初公開
原題:Jack Kerouac: King of the Beats
監督:ジョン・アントネッリ
出演:ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ジャック・クルター(ケルアック役)ほか
『チャパクア』(アメリカ/1966/82分)
監督・脚本:コンラッド・ルークス/撮影:ロバート・フランク/美術:レギ・パグニズ/音楽:ラヴィ・シャンカール/音楽監修:フィリップ・グラス
出演:ジャン・ルイ・バロー、コンラッド・ルークス、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ラヴィ・シャンカール、オーネット・コールマン、ムーンドッグ
『シッダールタ』(アメリカ/1972/85分)※35mm上映
監督・脚本:コンラッド・ルークス/原作:ヘルマン・ヘッセ/撮影:スヴェン・ニクヴィスト/美術:マルコム・ゴールディング/音楽:ヘマン・クレール 、グリプラサンナ
出演:シャシ・カプール、シミ・ガーレワール、ロメーシュ・シャールマー
『キャンディ・マウンテン』(スイス・フランス・カナダ/1987/91分)※35mm上映
監督:ロバート・フランク、ルディ・ワーリッツァー/脚本:ルディ・ワーリッツァー/撮影:ピオ・コラッディ/音楽:ハル・ウィルナー、デヴィッド・ヨハンセン
出演:ケヴィン・J・オコナー、ハリス・ユーリン、トム・ウェイツ、Dr.ジョン、J・ストラマーほか
『裸のランチ』(イギリス・カナダ/1991/117分)
監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ/原作:ウィリアム・バロウズ/撮影:ピーター・サシツキー/音楽:ハワード・ショア
出演:ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、イアン・ホルム、ジュリアン・サンズ、ロイ・シャイダーほか
『ドント・ルック・バック』(アメリカ/1967/96分)※35mm上映
監督:D・A・ペネベイカー
出演:ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、アラン・プライス、ドノバン
『スウィンギング・ロンドン1&2』(イギリス/1967・1977/114分)
監督:ピーター・ホワイトヘッド
出演:ザ・ローリング・ストーンズ、エリック・バードン、マイケル・ケイン、ジュリー・クリスティ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、アレン・ギンズバーグ、ジミ・ヘンドリクス、ピンク・フロイド、ジョン・レノン