VOWWSが創り出す”光”と”闇” – COMME des GARÇONSやDeftonesも注目する話題のデスポップ・デュオ

by Yu Onoda and Keita Miki

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— 2015年にリリースしたファーストアルバム『The Great Sun』はイギリスのSF作家、J・G・バラードの小説『沈んだ世界』にインスパイアされた作品ということですが、昨年リリースのセカンド・アルバム『Under The World』はどういったものに影響された作品ですか?

Matt:特定の何かに触発された作品ではないんだけど、強いていうなら、『沈んだ世界』に触発されたコンセプトアルバム『The Great Sun』をさらに拡張した作品だね。

Rizz:もっといえば、死や暴力の気配、”ディープ”なフィーリングに昔から聴いてきたポップでキャッチーなメロディを意識的にミックスしているのが、VOWWSの音楽ね。

Matt:何故なら、人生そのものがファニーな悲劇であるように、悲しい感情とハッピーな感情は常に混在しているし、光があるからこそ、影や闇が存在するわけで、僕らの音楽では物事のコントラストをなにより大切に考えている。だから、音楽としては、聴き手を一方的に突き放すようなものではなく、聴いた時に見覚えがある、聴き覚えがある要素を盛り込むようよう心がけているし、それと同時に今まで聴いたことがない、見たことがない要素をミックスしながら、2人のなかでバランスを取って音楽活動を続けてきたんだ。

— VOWWSのサウンドは、インダストリアルなビートやシンセサイザーのシンフォニックなレイヤー、ノイズやリヴァーヴが効いたギターサウンドなど、そうした要素を融合することによって生み出されていますよね。

Matt:今言ってくれた要素全てが僕らにとって重要なものだよ。

— そのなかでもVOWWSがVOWWSたらしめている要素は何だと思いますか?

Rizz:VOWWSの音楽性はエレクトリックでインダストリアルだけど、私たちの個性を決定づけているのはマットのギターかな。

Matt:僕のギターサウンドに影響を与えているのは、ゴシックなバンドではなく、映画音楽家のJohn Barry(ジョン・バリー)やElvis Presley(エルヴィス・プレスリー)のバッキングも務めたカントリーのギタリスト、Chester Atkins(チェット・アトキンス)のメロディセンスだったりするんだ。