Seiko 5 Sportsとクリエーターに共通するスタイル – VIDEOTAPEMUSICが語るデジタル時代のアナログ –

by Nobuyuki Shigetake

1968年の登場から約半世紀。世界でも愛され続けた機械式スポーツウォッチの名作、Seiko 5 Sports(セイコー 5 スポーツ)が今年、デザインを一新。”Show Your Style”のコンセプトのとおり、トラディションを重んじながら時代性を汲んだアーバンな顔立ちからは、自分のスタイルを大事にする人にこそ着けてほしいという熱い思いが垣間見られる。
そんな新生Seiko 5 Sportsが、伝統を重んじつつも次世代の扉を開くクリエーターとともに、”スタイル”とは何かを探っていく本企画。
今回、話を聞くVIDEOTAPEMUSICは、映像と音楽を独自の視点から再解釈するオンリーワンなアーティスト。VHSテープをサンプリングした映像に鍵盤ハーモニカなどをミックスするなどして、新たな境地を開く彼のクリエーションを掘り下げるほどに、アナログでモダンな独自のスタイルが浮かび上がる。
※本特集内に掲載されている商品価格は、全て税抜価格となります。

Photo:Takeshi Hoshi | Styling:Hisataka Takezaki | Hair&Make-up:Masaki Takahashi | Model:VIDEOTAPEMUSIC | Text:Masashi Takamura | Edit:Atsushi Hasebe、Nobuyuki Shigetake

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VIDEOTAPEMUSIC
2009年より活動開始。ダンス音楽を下敷きに、ムード音楽やモンドミュージックのもつ哀愁を帯びたエッセンスを漂わせる。現在は、親交のあるミュージシャンとのコラボレーションや、VJ、MV製作など、”ビデオテープ”のサンプリングを媒介として幅広く活動中。別のアーティストのライブやイベントで気に入った映像の作者が、実は彼だったという話もよく耳にする。
直近の4thアルバム『The Secret Life of VIDEOTAPEMUSIC』では、横山剣やceroの高城晶平などをフィーチャリング。

全国各地から収集したVHSテープの映像や、自らフィールドワークで撮影した動画をサンプリングし、それらとともにピアニカを演奏するライブ活動でも注目を集めているVIDEOTAPEMUSIC(以下、VIDEO)。過去と現代を自由に行き来する独特な作風は、機械式時計において、”我が道を行く”Seiko 5 Sportsにも親和性が高い。

— そもそも、表現活動にビデオテープを使うことにしたきっかけは?

VIDEO:音楽を始めた学生時代が2000年代前半。周囲の友人の影響でヒップホップに触れることが多くなり、サンプリングなら楽器を使わなくても音楽が作れることがわかり始めて。その頃、同時にVHSからDVDへの過渡期だったので、レンタルビデオ店や中古ソフト店で、VHSが叩き売り状態だったんです。それこそ捨て値。これは使えると(笑)。

— スゴいところに目をつけましたね。

VIDEO:当時、レコードをサンプリングしてトラックは作っていましたが、金銭的にも、競争相手がいないという点でも、VHSのテープはいいんじゃないかなと。絶妙なタイミングでしたね。ノイズの乗り方とか、テープの音色とか、VHSならではの味わいも魅力には感じていました。