レイザーラモンRGに聞いた、スニーカーと90年代とdiadoraの話

by Keita Miki

Masteredでも継続的にレコメンドを続けているdiadora(ディアドラ)から、来る2月23日(金)、またもや気になるスニーカーがリリースされる。今回は1990年代にリリースされた伝説的モデル2型が同時に復刻。
その発売を記念した本特集では以前の1週間スナップも好評を博したスニーカー好き芸人、レイザーラモンRGをゲストに迎え、エクスクルーシヴなインタビューを敢行。
スニーカー、90年代、そしてdiadoraについて、新作モデル『rebound ace』と『n9002』を実際に履いてもらいながら、ざっくばらんに話を訊いた。

Photo:Shuhei Nomachi、Text&Edit:Keita Miki

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小学生の時にスニーカーを盗まれた悔しさと、その後、貧乏でスニーカーを買えなかった辛さがここに来て一気に爆発しています(笑)。(レイザーラモンRG)

— RGさんがスニーカーを好きになったきっかけについて教えてください。

RG:遡れば小学生の頃の話になるのですが、当時、僕は熊本に住んでいて、ド田舎だったので、当然周りの子たちも僕もすごく子供っぽい靴を履いていた訳です。ところがある日、熊本市内の大規模なスポーツ用品店に行った時、初めてハイテクランニングシューズというものを目にして、まぁ衝撃を受けまして。たしかその時に見たのはASICS(アシックス)のGELシリーズの何かだったと思います。

— 小学生にしてはかなり渋いスニーカーに衝撃を受けましたね(笑)。

RG:青と白の組み合わせがとにかく格好良く見えて。スニーカーというよりは車とかロボット的な格好良さ。今思えば、結局はガンダムのカラーなんですよね。当時からガンダムカラーには弱かったようです(笑)。親にねだって買ってもらって、大事に履いていたんですけど、ある日、そのスニーカーが盗まれまして……

一同笑

すごくショックだったし、悔しかったですね。それからはスニーカーに関する思い出と言うと、先ほどお話したようにド田舎で育ったので、90年代初頭のスニーカーブームとは無縁だったのですが、中学や高校って靴にも校則があるじゃないですか? 白のスニーカーじゃないとダメとか、白にワンポイントならOKとか。大抵の子は制服で校則と戦うと思うんですが、僕の場合はスニーカーで戦っていましたね。白を基調としたスニーカーでどれだけ攻められるか、みたいな(笑)。

— なるほど。では、現在のようにスニーカーにハマったのは意外と最近のことなんですね。

RG:学生時代や若手芸人時代はとにかく貧乏で……。スニーカーって痛んだり、磨り減ったりするじゃないですか。だから、90年代には軍モノのブーツをずっと履いてました。安くて丈夫だったので。そんなブーツ時代を乗り越え(笑)、やっと4、5年前ぐらいからスニーカーを買う余裕が出てきた感じです。小学生の時にスニーカーを盗まれた悔しさと、その後、貧乏でスニーカーを買えなかった辛さがここに来て一気に爆発しています(笑)。

— 個人的に、スニーカーの趣味って青春時代の部活と直結しているような気がしているのですが、RGさんは何か部活をやっていましたか?

RG:小学生の時はサッカー部、中学高校はバレー部でした。サッカー部にとってはスパイクってモチベーションを上げる大事な道具で。後に柏レイソルに来たカレカ選手が履いていたスパイクが当時すごく欲しかったんです。