Photo:Takuya Murata | Interview、Text、Edit:Keita Miki
— まずはお2人がNew Balanceのシューズとどのようにして出会い、そして現在までどのようにNew Balanceのシューズと付き合ってきたかを教えてください。
大橋:僕が一番最初に履いたNew Balanceは『M576』でしたね。1990年代の後半くらいだったと思います。それまで履いてきたスニーカーとは違う選択肢の1つとして、New Balanceを取り入れたいと思いまして。
アントニー:自分が初めてNew Balanceのシューズを履いたのは、小学校5年生とか6年生の時。もちろん、その時はそれがNew Balanceだって認識して履いていた訳ではなく、親に買ってもらったものを訳も分からず履いていた感じなんですけど。その後、現在のようにスニーカーの魅力に目覚めるんですが、実はそういった意味でNew Balanceのシューズの魅力に気付いたのは、結構最近のことなんです。スニーカー同好会の中でもNew Balanceはダイノジの大地さんが担当みたいなイメージがありまして……(笑)。けど、あまり通ってこなかったからこそ、今すごく興味があって、今日は逆に大橋さんにNew Balanceのことを色々と教えてもらおうと意気込んでいます。
— 個人的に思い入れの深いNew Balanceのシューズがあれば教えてください。
大橋:『M801』は自分にとって特別な1足ですね。当時、他のブランドでトレイルランニング系のスニーカーが流行っていて、そこに逆行する意味も込めて良く履いたんですが、the Apartmentでの初めての別注も同モデルをベースにさせてもらいました。
アントニー:2020年にリリースされた、KITHとの『M992』が印象深いです。これまで自分が見てきたNew Balanceのシューズの中で一番格好良いと思いましたし、純粋に欲しいと思った1足でした。それまでは自分の中で、”New Balance=落ち着いた大人が履くスニーカー”みたいなイメージを抱いていたんですが、それが良い意味で覆されたというか。
— お2人が考える、”New Balanceのシューズの魅力”はどんな部分でしょうか?
大橋:1番はファッションとの親和性が飛び抜けて高いところ。あくまで個人的な印象にはなるんですが、New Balanceを好きな人で、ファッションに全く興味が無いって人はほとんど存在しないんじゃないかな、と。感度の高い人たちが、ファッションの一部として楽しむことが出来るっていうのは、New Balanceのシューズの大きな魅力だと思います。
アントニー:どんなコーディネートにもマッチするデザイン性ですかね。何年か前のファッションウィークで、スーツの足元にNew Balanceを合わせている方を見掛けたんですが、そのスタイルがとても格好良くて。そういう方を見ていると、本当にファッションが好きな人が最終的に行き着くのは、New Balanceのシューズなんじゃないかなと思いますね。ちなみに、大橋さんに伺いたいんですが、僕みたいなNew Balance初心者が履くのにオススメのモデルって何かありますか?