私の選んだ腕時計。荻原桃子(UN3D.):Seiko Lukia『SSQV032』

by Mastered編集部

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“面白い”ということが絶対条件

阿久津誠治/ BINディレクター
セレクトショップのバイヤーとしてキャリアをスタート。ショップ立ち上げなどを経て、2006年に株式会社カタチを設立し代表取締役に就任するとともに、EFILEVOLを立ち上げデザイナーを務める。2012 年セレクトショップBINを立ち上げディレクターに就任。2017年秋冬コレクションを最後にEFILEVOLのデザイナーを退任。現在は、BINディレクターとしてショップ2店の運営やプロデュース業務を手がけている。

—バイヤー、デザイナー、ディレクターなどさまざまな立場を経験されておりますが、物に対して趣向の変化などはありますか?

阿久津:原点回帰というわけじゃないですが、今は1度離れた“昔好きだったもの”にまた戻ってきているような気がします。EFILEVOLを立ち上げた時は、もう少し今のトレンドに貪欲で、ファッションらしいことに挑戦していたなと思うんですよ。面白いと思う感情だけに突き動かされて始めたのがEFILEVOLだったので。そういうことでいうと、BINをこの場所に作ったのも「こんな辺鄙なところにお店があったら面白いな」という好奇心からでした。あと、実はこの店舗にはいろいろ仕掛けが施されてあって。入り口にマンホールが6個ぐらいあるんですけど、全て24金で塗装してあるんです。ここに関しては、お店で1番お金をかけた場所なんですけどね(笑)。今は、いわゆるコンテンポラリーなファッションから少し引いていて、それよりも伝統技術や職人技など古い薫りがするものに惹かれています。Presageの持つ雰囲気もそれと似ていて、手元に身に着けていると自然と波長が合うような気がするんですよね。

—最後に、服装についても“面白さ”を追求したりするのでしょうか?

阿久津:それはありますね。持っているものも、パリのお土産Tシャツとかダサいものが多いです。普通の人が着ないようなものでも、抵抗なく着ることができるんですよね(笑)。ちょっと拍子抜けしているものが好きといいますか。例えば、今日の服装でいったらGORE-TEX®の緑のシューズなんですけど、これを普段履きするっていうセンスが他の人から見ると面白いらしいです。友達と一緒に買い物に行くと「お前っぽい」って必ずいわれるんですよ。みんなこのアイテムは「絶対黒でしょ」ってなる時に僕がいいなって思うのは違う色で、いつも自分は着眼点が人とずれている気がします。時計に関しては、このPresageのように少し控えめな佇まいを持ったものを選ぶことが多いですね。

—“古き良き”や“伝統”など、阿久津氏から何度も出る彼のキーワードのような言葉は、Presageを選んだ理由の象徴であるようだった。

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