私の選んだ腕時計。荻原桃子(UN3D.):Seiko Lukia『SSQV032』

by Mastered編集部

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少しの適当さと上品さのミックス感が粋

伊藤壮一郎/soe ディレクター。
1977年生まれ。高校卒業後、渡英。帰国後、独自で服作りを始め、2001年に、soeを立ち上げる。また、2008年より新ライン、soe shirtsをスタート。2013年にはコンセプトストア、M.I.U.をオープン。2016年には、soe WOMENの展開をスタートさせるなど活動は多岐にわたる。

—では、ファッションはどのようなものに影響を受けてきたのでしょうか。

伊藤:僕の世代は、裏原宿のカルチャーが世界的に注目されていたり、一方では、THE BACKDROP(ザ・バッグドロップ)とかpropeller(プロペラ)などのオーセンティックなお店や、アントワープにマルタン・マルジェラなんかがいたり、それら全部をミックスしたオルタナティブなスタイルが流行った第1世代だったんだと思うんです。ただ、僕は東京出身で都会っ子ということもあってか、昔から結構冷めていたところもあって(笑)。さっきの話にも通ずるのですが、周りの大人に文化度が高い人が多かったので憧れていました。彼らを見ていると、意外とYohji Yamamoto(ヨウジ ヤマモト)とかを着ていたりするのですが、そう言う風に見えないでうまくその人のスタイルに馴染んでいる感じが、すごく格好良かったんです。

—それでは、本日のsoeの洋服を使った、コーディネートポイントを教えてください。

伊藤:セットアップに見えてセットアップじゃないスタイルですかね。普段から大体こういうテーパードのパンツにウールのジャケットを合わせることが多いのですが、適当にその辺にあるやつを選んで着てきたっていうのが自分の中のテーマとしてあって。ちょっと屈折したところがあるんですかね(笑)。

——-屈折と言いますと。

伊藤:実は、これでもすごく考えた上で完成したスタイルなんですよ。適当に見えるように計算してこうなっているんです。1回その格好をしてやっぱり違うなと思って着替えて、でも結局最初の格好に着替えたりすることを何回もやったりするんですよ。ちゃんと適当に見えているか、でも適当に見え過ぎてないかとか、見え方を何周もして考えている。でも、何も考えていなかった様にその場に現れるという感じなんです(笑)。その際、Seiko Presageのようにシャープでクラシカルな佇まいの時計はそんな気の抜けた装いを引き締めてくれるので、屈折した僕のスタイルには合うかなと思って気に入っています。

——-最後に、服作りに置いて大事にしていることを教えてください。

伊藤:soeの服作りは、昔はどうやって面白く見えるかや新しく見えるかを重視して考えていたのですが、ここ数年はもっと等身大に近いところでやっている気がします。それがさっきいったように、スタイルとして少し適当に見せるところに、余裕を感じさせたいといいますか。あとは特に、トータルで見て上品に見えるかどうかを意識して作っていますね。ラフな格好の中に上品な筋をどうやって通せるかみたいなみたいなところを楽しんでやっています。

— ラフさと余裕のある伊藤氏のスタイルが実は計算の上で出来上がっていたということを知ると、優雅で高級感のあるドレスウォッチ、Seiko Presageを選んだ理由が腑に落ちる。

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【Seiko Presage】
品番:SARX035
価格:100,000円 + 税
Seikoの技法と伝統が息づくメカニカルウオッチSeiko Presageのスタンダードモデル。スマートなフォルムとは対照的に、やや大きめのフェイスの中にはシンプルな3針が設置されており、洗練された印象を演出してくれる。また、ガラス部分にはサファイアガラスが採用され、高級感と堅牢性も加味。ビジネスから日常使いまでシーンを選ばず、知的な印象を引き出してくれる。

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