私の選んだ腕時計。荻原桃子(UN3D.):Seiko Lukia『SSQV032』

by Mastered編集部

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デザインに興味を持つことからすべてが始まる。

南貴之 / 株式会社 alpha代表、クリエイティブディレクター
1976年生まれ。H.P.FRANCEを経て独立し、2008年にalpha立ち上げ。中目黒の1LDKを皮切りにショップのディレクションを始め、ブランドのコンサルティング、空間デザイン、イベントのオーガナイズ等、多方面で活躍。2013年には国内外の様々なブランドのPR業務を行うalpha PRをスタート。同年に、自身の自由な表現を目的としたFreshServiceを立ち上げる。2015年には、キュレーション型のセレクトショップGraphpaperをオープン。また米国発セレクトショップNeed Supply Co.のジャパンディレクターにも就任し、店舗のデザインから仕入れまでを手掛けている。

— プロダクトの良さを伝えていく上で心がけるべきことはありますか?

:こちらが職人的にやっていることを、外側にいるユーザーから見たときに「すごいな」って気付いてもらえるのがベスト。僕らが「かっこいいでしょ」ってプロモーションをするのではなく、ひっそりやっていることに対して受け手側がどう思ってくれるかに重きを置いた方がいいと思います。だからこそ、どのような背景をもってそのモノが誕生したか、プロダクトストーリーを作るのは重要ですね。まぁ、とやかくいっても商品を購入するかは、見て3秒で決まるというのが僕の持論なんですが。

—「3秒で決まる 」とはやはり見た目のデザインということでしょうか。

:そうですね。人って結局デザイン的な部分で入ってくるんですよ。「なんでこんな作りになっているんだろう」とか、疑問が生まれないと買うことにはならない。このProspexも、りゅうずが3時の位置でなくて、4時の位置になっていることに気づいて興味を持ち出したのがきっかけでした。そして、調べてみると、ダイバーが泳ぐ際に手の動きを妨げないようにこの位置に設計されたと分かる。そうやってデザインされた経緯や理由を知るともっとこのプロダクトが愛しくなっていかないですか。疑問を持ってもらえるような魅力的なプロダクトデザインも大切な気がします。

— ちなみに、こういった時計の他に南さんは何か執着するほど集めているアイテムはありますか?

:家具やオーディオに関しては、好きな年代やデザイナーのものだけを探し続けて集めるとかはありますね。家具は、ピエール・ガーリッシュのフランスものが好きで、今いろいろ掘っている最中です。オーディオはJBLの60年代の型かな。アーノルド・ウォルフがデザインしたものだけが欲しくてずっと探しているんですが、全然見つからなくて……。もしくは見つかったとしてもジャンク品だったりして聴くことができないんですよね。僕の場合、置くだけのインテリアじゃなくて、ちゃんと使いたいタイプなんで。やっぱりこれもProspexの話と同じで、デザインがあってその先に機能があるか、機能があってそれが理にかなったデザインになっているか両方が一致しているものを求めてしまうんですよね。

— Seiko Prospexのエピソードを始め、仕事やライフスタイルでの物の選定において「デザインと機能がリンクすること」にストイックに執着し続ける南貴之。Seiko Prospexを腕に纏った様子を見ていると、そういった物選びにおいての堅固たるポリシーが腑に落ちる。

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品番:SBBN025
価格:220,000円 + 税
1000mの深海での潜水を可能にする飽和潜水用防水やプロテクター構造などプロ仕様のスペックが魅力。深海での判読性に配慮したオールブラック仕様のルックスは、イージーで身軽な夏の装いを引き締めてくれる。暗い中で発光するルミブライトを針やインデックスに施し、夜間などでも視認性を向上させる。

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