リスペクトもされないし、犯罪者扱いされるようなものだったんだ。けど、それでも僕らにとってはスケートボードが全てだった。

— ハワイのオアフ島出身ということですが、あなたにとってオアフ島はどんな場所ですか？

Mark Oblow：自分の全てだよ。ハワイで生まれ育ったことで自分の現在があるんだ。自分にとって、ハワイ出身だということは最も重要なことだね。ハワイでは、基本的に差別はないし、外見で判断されるようなこともないし、太ってようが痩せてようが、どんな人種だろうと全く関係ないし、ハートだけが問題なんだ。人が人をナチュラルに助け合うっていうカルチャーの中で育ったから、その考えが今の自分の中にも大切に根付いているんだ。

— どのような幼少時代を過ごしたんですか？

Mark Oblow：サーフィンを始めて、そのあとにスケボーを始めたんだ。その流れでアートを作るようになって、自分の友達の有名なサーファーとかスケーターとかを、あくまで遊びとして撮影するようになったりしたんだ。現在も、その頃とやっていることも考えていることも何も変わっていないよ。

— これまで、サーファー、スケーター、それぞれプロとして活躍されてきたとのことですが、そこからアートの道に進んだのはどのようなきっかけがあったのですか？

Mark Oblow：興味深い質問だね。サーファーとして僕はスポンサーを受けてはいたけど、決してプロではなかったんだよね。アートを作るようになったのは、Mark Gonzales（マーク・ゴンザレス）のことが大好きだったから。彼は素晴らしいスケーターであると同時に、素晴らしいアーティストでもあって、彼らが自分たちのデッキに描いている絵を見て、自分でもデッキに絵を描くようになったんだ。好きなバンドとかをグリップテープに描いたりしてさ。そこからどんどん突き進んでいったんだ。そして、僕は女性からも沢山インスパイアを受ける。彼女たちの美しさは僕のクリエイションに大きな影響を与えるし、女性をとてもリスペクトしている。こうやって友達と一緒にいて、アートを一緒に作る工程というのがとても重要なんだよ。彼女の着ている洋服も僕がデザインしたものをプレゼントしたんだけど、そもそも友達のスケートデッキに無償で絵を描いたり、サーフボードに描いたりしていた訳だから、それと同じことなんだ。それに、美しい女性が僕のアートを実際に身に纏って、エンジョイしてくれるっていうのは、本当にハッピーだね。