2019年LAクラフトビールの旅 前編

by Yu Onoda and Keita Miki

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Highland Park Brewey

大曽根:そのなかでもハイランドパークとチャイナタウンにあるHighland Park BreweyはLAで今一番勢いがあるブルワリーでしたね。作っているビールはホッピー系、ラガー、野生酵母を使用したものなどを中心に、ワイルドエール、IPAもウエストコーストからニューイングランド、ピルスナーもあれば、樽で寝かせたバレルエイジのスタウトもある幅広くバランスが取れたラインナップで、なおかつ、奇をてらわずに、ひねりが利いていましたし、テイスティングが出来るタップルームの内装やマーチャンダイズもやりすぎてなくて、センスがいいんですよ。流れでいうと、アメリカン・クラシックなSierra NevadaからStoneとかLagunitasのような尖ったアグレッシヴなブルワリーがあって、そこから洗練されたベクトルでModern TimesやSaint Archerのようなブルワリーが出てきて、Highland Parkはその次の世代ですね。

村越:Modern TimesやSaint Archerはタップルームに行くといかにもヒップスターって感じの人がいたり、内装もフロッピーディスクやポスト・イットで作ったアートワークやビンテージのランプシェードが飾られていたり、視覚で訴えてくる派手さがあるんですけど、Highland Parkはそういうものが一切なく、ミニマルで、力が抜けていていて、それでいて洗練されていましたね。

【Highland Park Brewey】
1220 N Spring St, Los Angeles, CA 90012
5125 York Blvd, Los Angeles, CA 90042
https://hpb.la/
https://www.instagram.com/highlandparkbrewery