Kick a ShowとSam is Ohmが貫き続ける「逆張り」の美学

by Yu Onoda and Keita Miki

先日、Lee(リー)の特集企画にモデルとして登場してくれたことも記憶に新しいアーバンシンガーのKick a Show。
そんな同人物が、来る11月9日(土)にこれまでの活動を総括するワンマンライブ『Kick a Show The Black Nectar Tour Final』を渋谷 WWW Xにて開催。
注目の一夜を間近に控えたKick a ShowとプロデューサーのSam is Ohmに、2人が歩んできた2019年の軌跡を、リリースしてきた作品越しに振り返ってもらった。

Photo:Takuya Murata | Interview&Text:Yu Onoda | Edit:Keita Miki

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逆張りの音楽をやりたい方、時代のカウンターを提示したい方はSam is Ohmにぜひ声をかけていただきたいですね(笑)

— 2019年のKick a Showは、立て続けにリリースしてきたEP3部作”Purple Sugar”、”Bitter Orange”、”Sour White”の充実ぶりが印象的でしたね。

Sam is Ohm:昨年リリースしたファーストアルバム『The Twelve Love』は”12のラブストーリー”をテーマに作品をまとめて。そういうテーマ性がアルバムの醍醐味でもあるんですけど、かなり世界観を作り込んだ作品だったので、Kick a Showの内面を見せていなかったんですよね。だから、彼の内面から自然と生まれる感情を形にしたいねという話から2019年はEP3部作をリリースしていこう、と。

Kick a Show:そして、自分の自然な感情をもとに、3部作の作品を構想した際、色味と味覚、2つ合わせて造語を作るというテーマを思い付いたんです。そして、その造語”Purple Sugar”、”Bitter Orange”、”Sour White”が意味するのは、色味は僕らが考えるサウンドの色。砂糖の甘さ、苦み、酸っぱさ、さわやかさという味覚は歌詞の味わいですね。そういう音と言葉を表現をしようと思いました。