自分になじむ。暮らしに溶けこむ。そんな「上質なモノ」を揃えていきたい。
— まさに探し求めていたモノに出会えたって感じですね。
袖を通した瞬間、こういうモノがこれからの自分にとってのフダンギになるんじゃないかなって直感がありました。調べてみると、メリノウールという自然がつくりだした天然素材からできていることだったり、いろいろなことがわかってきて、そういう背景にある考え方にも惹かれました。逆に、そうやって大切につくられたモノって、やっぱりなんとなく手に取った瞬間にわかるんだなって。その旅でモンゴルを訪れたときに、ドイツから来ていた女性と友達になったんですけど、彼女もたまたま同じウェアを着ていたんですよ。「それって、メリノウール?」って訊くと、「そう、アイスブレーカーだよ」って。彼女はそれを10年も着続けてるっていうんですよ。そのとき、そうやって肌に馴染んで長く着続けられるところもいいなって思います。私は何年着れるかなって、想像したりして。
— いろいろなモノが選べる時代。だからこそ、自分なりのモノ選びの視点が大切になってくるのかもしれませんね。
そうですね。私はまず、裸になったときにかっこいい自分でいたいなっていうのがすごくあって。知識だったり教養だったり、語学力もそうですけど、そういうものって世界のどこにいっても武器になるものだし、身につけていて一番かっこいいものだと思うんです。なので、例えばお金を使うんだったら、英語の学校に行きたいなとか、そういう風にちょっとモノよりも経験とか知識をフューチャーしているんです。だからこそ、モノ選びに対する考えもはっきりしていて、やっぱり「数」よりも「質」ってことになるかな。自然とこう、その人になじむというか、暮らしに溶けこむというか。着るものでいえば、服が前に出るんじゃなくて、服がその人をプッシュアップしてくれるような。そういうモノを、日常的に使いたくなるんです。例えば、今日出会うその人がクローゼットに何を持っているかなんてわかんないじゃないですか。目の前の姿を見て、その人というものが判断されるわけですから。だからこそ、常に自分が心地よくって、相手にも気持ちのいい印象を与えるような「上質なモノ」っていうのを揃えていきたいなって思うんです。
PROFILE
池田清子
千葉県生まれ。アスリートフード研究家。夫はマウンテンバイクプロアスリートの池田祐樹(TOPEAK ERGON USA所属)。
About Icebreaker
1994年、創設者であるジェレミー・ムーンが、ニュージーランドの地で出会った一枚の織物。それが全ての始まりだった。メリノ種羊の原毛で作られたメリノウールは、軽くて肌触りが良く、通気性や保温性、湿度調節に優れた、まさに自然が生み出したテクニカル繊維だった。以来「NATURE IS BETTER THAN PLASTIC(自然は化学を超える)」をコンセプトに、石油油田を掘らずとも、自然環境の中にあるテクニカルな繊維にこだわりながら、それがもたらしてくれる機能を追求し、優れたベネフィットを持つプロダクトを作り続けている。
JOURNEYS COLLECTION
15秋冬コレクションから新たに加わった『JOURNEYS(ジャーニーズ)』。袖の長さ、身幅のサイズ感など、日本人のために開発された『ICEBREAKER JAPAN FIT』。そのシリーズに、デザインやフィット感にこだわったデイリーウェア『JOURNEYS』が限定発売。長年培われた[ICEBREAKER]のメリノウールが持つ素晴らしい素材特性を、日常着へと落とし込んだスペシャルモデルだ。