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「将来的に何かのとっかかりになるような物事を色々な場所に置いておきたいだけなんです」

— まずは音楽を好きになったきっかけについて教えてください。

Licaxxx：幼稚園から小学生までの間、ピアノを習っていたんですけど、それはあくまでも習い事としてって感じで。中学生になって、バンドをやりたくなって、自主的にギターを始めたのが、最初ですね。

— どうしてバンドだったんですか？

Licaxxx：良く覚えてないんですけど、テレビとかで見ているうちに、やりたくなったんだと思います。1人でやるよりも仲間と演奏する方が楽しいのかなって。本当はベースをやりたかったんですけど、周りでベースをやってるのが自分だけだったら嫌だから、とりあえずギターにしておきました（笑）。

— 当時はどんなバンドが好きだった？

Licaxxx：とにかくUKロックにハマってましたね。Oasis、Arctic Monkeys、Bloc Party、KASABIANとか。中学、高校ぐらいの時は洋楽ばかり聴いていました。

— 今のところダンスミュージックの要素はありませんが、ダンスミュージックを聴くようになったのはいつ頃から？

Licaxxx：ちょうどその後、JusticeとかKlaxonsが出てきて、UKロックの流れから自然とエレクトロも聴くようになりました。あとは昔からラジオも好きで、Gilles Peterson（ジャイルス・ピーターソン）の影響も大きいですね。DJって一口に言っても、色々な種類の人がいるんだなって、その頃に知りました（笑）。

— 自身でDJを始めたのは？

Licaxxx：高校を卒業してすぐですね。もうCDJが世の中に出回っていて、当時はターンテーブルを買わずに『CDJ-1000』でひたすら練習していました。高校を卒業する直前くらいに初めてクラブでDJをする機会があって。そこから少し期間が空いて、大学1年生の冬くらいからは、定期的にDJをしていました。当時、大学生でDJをやっている人って結構たくさんいたんですけど、みんな就職活動が始まると1人、また1人と辞めていって。そこからしばらくはずっと1人でやっていたような感じで、ここ4、5年ですかね。ようやく自分よりもちょっと下の世代で、働きながら自分達でパーティを企画して、成立させているような子たちと出会って、一緒に遊ぶようになったのは。

— 就職活動はせず、大学時代から将来、DJとして生計を立てていくことを考えていたんでしょうか？

Licaxxx：大学を卒業するタイミングになってから、少し考えましたね。DJだけで稼ごうとは全く思ってなかったけど、何かしら音楽に関わる裏方の仕事をしたいって気持ちもあったので、働きながらDJもするっていうのが理想で。大学は9月卒業で、4月に同学年の子達が卒業してからは自分も会社に入って働くことを真剣に考えていたんですけど、運良く9月までの半年間でDJが仕事としても伸びたし、立ち位置的にも今辞めたらダメだという感じで。丁度そのタイミングで今の会社がマネージメントの誘いをくれたので、そこからはアソビシステムの社員としても働きつつ、Licaxxxとしての活動にはマネージャーを付けてもらっています。

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