長谷部:俺はTHE GOLDEN CUPSの前に、木道亭でSUGEE feat.小嶋さちほってのを見てて。SUGEEはジェンベ奏者なんだけど、一緒に出てた小嶋さちほって人が、俺が10代のころにZELDAっていうガールズバンドをやっていて。それがすごく格好良かったんだよね。その後、BO GUMBOSっていうバントのどんと(久富隆司)って人と結婚して。20歳前後の時に一番好きなバンドだったから、わざわざ見に行ったんだ。雨も酷いしテンションも微妙だったんだけど、小島さちほの歌を聴いたら急に楽しくなってきてさ(笑)。雨なんて別にいいやって感じで。そのテンションで、気持ちよくTHE GOLDEN CUPSに行ったんだよね。
三木:そのモチベーションを僕にも分けて欲しかったです。
長谷部:10代のとき聴いてた人に続いて、さらに年配なTHE GOLDEN CUPSに向かってる時、「俺はいつの時代のフジロックに来てるんだ」って思ったけどね(笑)。THE GOLDEN CUPSは、サイケデリックなブルースだった。それ見ながら気付いたんだけどさ、フジロックにも日本のレジェンド枠が出来たのかなって思って。去年も同じステージに、はちみつぱいが出てたし。バンドメンバー、みんな60歳オーバーで(笑)。今年のタイムテーブルを見た時、最初は「THE GOLDEN CUPSと同じ名前のバンドがいるんだな~」くらいに思ってたんだけど、まさかの本物だったね。案の定、お客さんの年齢層もかなり高かったけど。
羽賀:MCで「70歳でエレキを弾くとは思わなかった」って言ってましたもんね。THE GOLDEN CUPSは、中学のときラジオで流れていて知ったバンドだったので、なんだか感慨深かったですね。
長谷部:今回はカバーばっかりやってたよね。昔のブルースの名曲とか。
三木:羽賀ちゃんの青春時代ってどうなってるの?
羽賀:そのあとの、THE AVALANCHESも楽しかったですよ! THE AVALANCHESは、フジロックの1週間前の海外フェスをキャンセルしていたので、バキバキにキャンセルフラグが立っていたんですが、無事来てくれましたね。去年のこともあったので、「やっと見れたぞ」って感じでした。
三木:あの音源の感じだと、サンプリングのオケに生音を入れてライブするの?
羽賀:YouTubeにTHE AVALANCHESのサンプリングのネタを解説した外国の動画があるんですけど、なんと1曲作成するのに900曲以上も使われているみたいなんですよ。壮大すぎて、意味が分からないですよね。
長谷部:確かに新しい! って感じがするよね。ライブも楽しいんだ。
羽賀:あとは、同じ時間帯だとCHRONIXXがよかったらしいですね。
長谷部:通りがかりに数曲見たよ。父親もレゲエミュージシャンだったとかで、いまどき珍しいベーシックなルーツレゲエやってて感心したんだけど、天気と音楽のミスマッチが凄くてさ(笑)。天気良い時に聴きたいなって思って、THE LEMON TWIGSに移動しちゃったよ。
三木:たしかに。雨とレゲエは、スイカと鰻ぐらい食い合わせが悪そうです。