三木:その他、皆さん初日で何か気になった点はありますか?
長谷部:そういえば、テントサイトに『キャンプよろず相談所』ってあってさ、毎年、そこでキャンプの初心者の人にアドバイスをしてあげたりとかしているんだけど、今年は想定外の相談が多くて、かなり困ってたよ。
羽賀:どういうことですか?
長谷部:例えばさ、Tシャツ1枚に短パンのびしょ濡れになったアジア系の女の子が深夜にやって来て、「友達と連絡が取れなくて、暗くてテントの場所が分からないんだけど、どうしたら良いですか?」みたいな。日本ではMasteredの夏フェスファッション特集で掲載したようなフェスの必需品ってだいぶ浸透したと思うんだけど、外国人、特にアジア圏のお客さんにはまだまだ周知されていないんだなと思ってさ。何か道具を持って来ているなら助けてあげられるんだけど、単純に軽装備とか準備不足っていうのは、何もしてあげられないから。
三木:たしかに今年唯一、フジロックで見たハイヒールは恐らく中国人か台湾人のお姉さんでした(笑)。でも、日本でも昔はそういう人たくさん見かけたし、この20年くらいで日本人の野外フェスの経験値が大きく底上げされてるってことなんでしょうね。
長谷部:まだまだアジア圏の人達には、そういう経験が少ないんだろうね。会場内の相談所でも年々、英語が話せるスタッフを増員したりもしてるんだけど、アジア圏のお客さんに対応するには英語だけだと不十分だったりもするし。
三木:たしかに。でもアジア圏のお客さんは分かるんですが、たまに見かける、「どんな雨でもTシャツと短パンで大丈夫! 全然寒くない! むしろ濡れてテンション上がる!」系の外国人は何なんですかね、あれ。圧倒的なフィジカルの違いを感じます。狩猟民族ってすげーな、みたいな。
長谷部:街中でもたまに見かけるもんね、真冬にTシャツの外国人。
羽賀:平熱が高いんでしょうかね。
【1日目のベストアクト】
三木:ホテルのベッド
長谷部:FATHER JOHN MISTY
羽賀:QUEENS OF THE STONE AGE