『ちょっとでもカッコイイお父さんでいられるように』宇野薫(格闘家)

by Mastered編集部

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ナイキとの「幸せな結婚」

— フリマはよくやられているんですか?

宇野:そうですね、時間があるときには。でも昔ほど毎週末にフリマ会場へ行ったりとかはないですけど、お店の横でちょっとイベント的な感じでやったり、友達が出店するときに時間が合えば行ったり。あとはギャラリー1950の北(修三)さんと北さんのお店の前でやったりとか、そういうときぐらいですね。あ、大阪とか名古屋とかにも北さんに誘われて行ったりもしてます。
フリマはなんだか面白いですね。いろんなお客さんと接することが出来るし。

— 宇野さんみたいな有名人から直接買えるっていうのは、お客さんとしても大きいと思いますよ。

宇野:いやぁ〜、結構容赦なく値切られますけどね(笑) 「えーっ!」みたいな。でも最近は安くしますね。昔ほど高く売ったりはしてないです。

— でも、モノへの愛着がありますもんね。

宇野:そうそう。結構頑固なんで、値切られても「いや、ならない」って。

(一同笑)

宇野:あと、ジャンケンで勝ったら、とか(笑)

— あぁ、よくありますよね。でも、そこでも勝負師の血が…

宇野:結構負けちゃうんですけど。

(一同笑)

— ちょっと脱線してきたんですが、他に気になるモノは?

宇野:あとはナイキ(NIKE)の10ACですかね。今シーズンは初めてポロシャツを作ったり、ジャージもPDKっていう素材を使っていたり。肌触りのイイ素材を選んだりして、以前より着やすくなっていると思います。

— 10ACは、どういうプロセスで作り込んでいくのですか?

宇野:毎回ミーティングをして、テーマやカラーを決めて作って行きますね。今回はミントグリーンがテーマカラーで。

— この色になったいきさつは?

宇野:ミントコンディションって言葉が、真新しいとか新たな感じということを意味し、10ACも3年目を迎えて気分も新たに、っていう感じですね。それに春らしい色でもありますし、ミントグリーンにしてみました。

— どういう経緯で始まったんですか?

宇野:僕はナイキがずっと好きで、練習で使うトレーニングウェアも当然のように好きで買ってたぐらいだったんです。それが、あるときに総合格闘家の自分が一人のアスリートとしてナイキに認められて、それからですね。とりあえず最初は専用のレスリングシューズを作ってくれるという話から始まり、その後に自分モデルのコートフォースを作るっていう話になって。そこからは具体的な商品開発の話が始まりアドバイザー的なことをし始めて、せっかくだからということで、トレーニングウェアまでトータルで作る今の形になっていった感じですね。

— 相思相愛的な。

宇野:そうですね。「イイ形の結婚をしたじゃないか」ってよく言われます(笑) 幸せな結婚ですよね。実際、就職活動のときにナイキも受けてますし。

— そんな過去があったんですね。

宇野:落ちちゃったんですけど。

(一同笑)

宇野:まさかそのとき、何年後かに一緒に仕事ができるなんて思ってなかったですし。あと僕ビームスさんも受けたりしてるんです。体育の専門学校に行っておきながら洋服の会社ばっかり受けてるんですけど。

(一同笑)

宇野:で、また今ではビームスさんと仕事を一緒にやらせていただいてますし。逆にあそこで就職しなかったからこそ、「格闘技でやる」っていう気持ちにもなりましたし。

— なるほど。他にも何かありますか?

宇野:サングラスのクリアレンズ化ですかね。これ、元々はステューシー(Stussy)のサングラスなんですけど、クリアレンズに変えてます。

— 度を入れるわけではなくクリアレンズにしていると。

宇野:そうです。眼鏡が似合わないって言われてるんですけど、どうしても花粉の季節は辛いですし。あと電車で移動することも多いので、夜にサングラス掛けてるのも…

(一同笑)

宇野:なので眼鏡を掛けたりしてますね。それで古いやつを引っ張り出してきては、レンズを変えてみたりしてます。

— 新鮮な感じになりますね。僕も真似してみようかな(笑)

宇野:あとは子供ができたので、こんなのとかも。

— この間、第3子がお生まれになったんですよね。おめでとうございます。

宇野:ありがとうございます。

— このナイキはかわいいですね。普通に売ってるんですか?

宇野:普通にインラインだと思います。

— これをこのままメンズサイズにしたものがあったら欲しいですね。
ちなみにお子さんが出来てから何か変わりました?

宇野:そうですね、洋服が減りました。

(一同笑)

宇野:減りましたというか、減らさないといけなくなりました(笑)

— 逆にお子さん用の服はどうですか? そろそろ着せたいアイテムがあったりとか…。

宇野:そんなに気は使わないですね。家内が言うには子供たちはコーディネートを自分でやってるらしく、自分の中で決めてる組み合わせがあるみたいで、それ以外だとすごく嫌な顔をされるそうです。

— あぁ、完全に父親の血を引いてる感じですね(笑)

宇野:あとは子供服もやっているので、子供が出来てからの「作りたい」とか「作って上げたい」っていう感覚はありますかね。
masacovaっていう昔から知り合いのフォトグラファーと一緒に作ってたりしてます。彼女も同じくらいの子供がいるので、ウチに遊びにきたりとか逆に遊びに行ったりとか、そんな中で一緒に作ろうかって。

— やっぱり子供服は楽しいですか?

宇野:まだちょっとずつしか出来ないですけど、着ている子供を見るのはすごく嬉しいというか。大きくなったときに「これウチのヤツだよ」って言えるとか。

— それはイイですね。やはりオフで時間があるときはお子さんと一緒に遊んでいる感じですか?

宇野:まぁ、遊んでたりとか買い物行ってたりする時間が多いかもしれないですね。

— でも今、お忙しいですよね? UFC参戦が決まったりして。

宇野:そうですね。子供は一人だったらまた違うんでしょうけど、3人もいるとやっぱり自分も手伝わないといけないですし。とくに最近まで妊娠していましたからね。お腹が大きいと動けないから。それで、手伝うこと自体は楽しいんですけど、やっぱりイラっとすることもあったりして。でも子供たちには日々自分を成長させて貰っているから、こんなことで怒るな、って自制して。靴を踏まれたりとかされても(笑)

(一同笑)

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