ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者』 第20回

by Nobuyuki Shigetake

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする連載『ダサTわらしべ長者』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。この物々交換を続け、”キング・オブ・ダサT”を見つけ出そうという青春系企画であります。
第20回には、以前に『一週間スナップ』にも出演してくれた、理容師の内山和輝さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回はKosuke Adamさんが所持していたModest MouseのTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、内山和輝さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

内山和輝(理容師/DJ)

1995年生まれ、富山県出身。タケシズBARBER、WOLFMAN’S BARBER SHOPで理容師として働きつつ、ヒップホップDJとしても精力的に活動。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

小学生の頃に行った長野・菅平高原のRUGBY PRO SHOP Ryuというお店で買ったロゴTシャツ。背中に筆文字で名言みたいなのが書いてある、観光地でよく売ってる感じのやつです。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

窪塚洋介さん。

— イチオシのTシャツを教えてください。

少し前に購入した、CarService(カーサービス)のロゴTシャツ。イチオシです!

— 何かお知らせがあればどうぞ!

僕が在籍しているタケシズBARBERが下北沢に移転し、6月16日(水)にリニューアルオープン予定です! Instagramアカウントでも情報公開していきますので、是非お越しください!

内山和輝さんのダサT – OTCSKATEのTシャツ

高校を卒業した18歳、19歳くらいの頃に地元でスケートクルーとして活動していまして、そのクルーのみんなで作ったTシャツです。

クルー、作りがちですよね。個人的には”ダサポイント”高めです。このどこかで見たことある三角形のロゴは、やっぱりあのイギリスのスケートブランドのロゴオマージュってことですよね?

もちろんそうです。これを作った頃はまだ日本上陸前で知名度が低かったんですけど、もう今となったら完全にアウトですね。シャツのサイズは小さいし、ロゴはなんかデカいし(笑)。でもまあ、思い出ってことでなんとなく捨てられずに手元に残っています。

これ、ロゴの中に”OTC”って書いてあるんですけど、どういう意味ですか?

最初は”俺(Ore)たちが富山(Toyama)の中心(Cyushin)”だったんですけど……

!!?

「さすがにヤバすぎるでしょ」ということで、”On Toyama City”の略ってことになりました。

大正解かと思います。素敵なダサTをありがとうございました!

ということで、第20回ではModest MouseのTシャツとOTCSKATEのTシャツを交換!

次回は、このOTCSKATEのTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第21回もお楽しみに。