ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者 2020』 第15回

by Nobuyuki Shigetake

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
ファストファッションの登場から一周回った2020年、人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする短期集中連載『ダサTわらしべ長者 2020』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。夏の終わりまで、この物々交換を続け、最後に手元に残った”ダサT”を、”Mastered ダサT・オブ・ザ・イヤー”として勝手にセレブレイトしようという青春系企画であります。
第15回には、以前にLee(リー)の特集にも登場してくれた、TENDOUJIアサノケンジさんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回は石幡瞬さんが所持していたSMOKE T ONE(スモークトーン)のポリエステルTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、アサノさんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

アサノケンジ(TENDOUJI ボーカル/ギター)

類まれなメロディーセンスと90年代のオルタナシーンに影響をうけた爆発力のあるサウンドを武器に、全ての会場をハッピーなグルーヴに包みこむ4人組バンド、TENDOUJIのボーカル&ギターを務める。
これまでにフルアルバム1枚、EP3枚、シングル3作品をリリース。2018年には『RUSH BALL』、『BAYCAMP』などの国内フェス、そしてアメリカ最大級のフェス『SXSW』にも出演を果たす。そして2019年には悲願となる『FUJI ROCK FESTIVAL’19』への出演を果たした。
メンバーカラーは虹色。座右の銘は”下品になっても不潔になるな”。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

たぶん中1の時に地元・松戸で最先端だったgoalwayという洋服屋で買った、茶色地に黄色で”Michigan”緑地に黄色で”Chicago”と書かれているTシャツ。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

キムタク。

— この夏イチオシのTシャツを教えてください。

これ、今日着ているやつで、最近手に入れたマラドーナのTシャツなんですけど、ずっと探してたものなので、もう秋ですけどめっちゃ着たいです。あと自分達のグッズで、受注販売だったのでもう無いのですが、TENDOUJIの地元である松戸でドラムのナオユキの叔父さんが営まれている中華料理屋”中華はうすエッセン”の店前にメンバーが並んだ写真を使ったプリントTシャツはめっちゃ気に入ってます。

— 何かお知らせがあればどうぞ!

9月4日に配信リリースした”YEAH-SONG”を是非聴いて欲しいです。一聴してもらえば明らかですが、今までのTENDOUJIの良さはそのままで、確実に進化しています。現在、色々とコソコソ仕込んでいるので、まずはこの曲を聴いてこれからのTENDOUJIに期待してもらえたら!

アサノさんのダサT – The ChapmansのバンドTシャツ

海外でライブをするときは、空き時間にメンバーと一緒に現地の古着屋に行くことが多いんですけど、このThe ChapmansのTシャツもそんな経緯で手に入れた1枚。当然彼らのことは知らないんだけど、ひとつ言えることは、俺は自分たちのバンドのビジュアルがこれだったら、プリントTシャツは絶対に作らない(笑)。

初回以来となる、バンドTシャツの登場です。知らないバンドのTシャツって、妙に味わい深く見えますね……。ちなみに、このThe Chapmansは、検索をかけると何かしらの情報は出てくるんですか?

一応Spotifyなんかでも楽曲が出てきますよ。カントリーミュージックって感じです。これが売っていたお店でその場で検索して音楽も聴いて「いいな」と思ったから買ったんですけど、やっぱり完全にデザインはダサいですね(笑)。セピアっぽい色味といい、バックプリントの、おそらくアルバムかなんかのジャケット写真だと思うんですけど、その辺りのセンスもかなり安易。でも、遠い国の知らないバンドと繋がった気持ちになれる、なんだか愛らしいダサTです。

The Chapmansの面々も、自分たちがプリントされたTシャツを着ているアサノさんを何かの拍子で見つけたらすごく驚くでしょうね。ぜひ、The ChapmansにもTENDOUJIのTシャツを着てほしいものです。素敵なダサTをありがとうございました!

ということで、第15回ではSMOKE T ONEのポリエステルTシャツとThe ChapmansのバンドTシャツを交換!

次回は、このThe ChapmansのバンドTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第16回もお楽しみに。

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新しいファッション&カルチャーメディアです。