ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者 2020』 第14回

by Nobuyuki Shigetake

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
ファストファッションの登場から一周回った2020年、人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする短期集中連載『ダサTわらしべ長者 2020』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。夏の終わりまで、この物々交換を続け、最後に手元に残った”ダサT”を、”Mastered ダサT・オブ・ザ・イヤー”として勝手にセレブレイトしようという青春系企画であります。
第14回には、SHIPSのバイヤー、石幡瞬さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回は大橋高歩さんが所持していた”としお”Tシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、石幡さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

石幡瞬(SHIPS バイヤー)

2005年にSHIPSに入社。2015年からは在店バイヤーとして渋谷店とメンズ商品部を兼任。2017年3月にバイヤー専任となり、現在はSHIPS anyとstudy shipsのメンズバイイングを担当。以前にはMasteredの『一週間スナップ』にも出演。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

小学生の時に買ったイチローの背番号入ったTシャツ。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

所ジョージさん。

— この夏イチオシのTシャツを教えてください。

南カリフォルニアのサンタ アナにあるローカルショップ・Nothing Usual(ナッシングユージュアル)のTシャツ。

— 何かお知らせがあればどうぞ!

9月に入り、2020年秋冬シーズンの新作が入荷し始めてますので、是非チェックしてみて下さい。

石幡さんのダサT – SMOKE T ONE(スモークトーン)のポリエステルTシャツ

基本的にはプリントものがメインの企画であることは承知の上ですが、ここは敢えての無地Tシャツを。これは友人がやっているブランドのアイテムなんですけど、どうしてこんなものを作ったんだろう、と思いつつも(笑)、さりげなく”Made in USA”だったりして、お世辞にもお洒落とは言い難いこのTシャツを本気で作った、という事実が面白くて着ています。

まさかの無地Tシャツ! 初登場だけに、期待が高まります。こちらは一見するとベーシックなTシャツですが、石幡さん的にはどの辺りがダサポイントなんでしょう?

このTシャツを手にして、まず「”健康診断の時に渡されるやつ”っぽいな」って思ったんですよね。ネイビーのトーンといい、ポリエステル100%の鹿の子編みのタッチといい、絶妙に”業務用”っぽい雰囲気。ただ、速乾性や通気性など、機能面は非常に優れていて、それこそ野外の肉体労働にも耐えられます。若い時の健康的なマッチョボディだとスポーツマン感が出過ぎてしまって敬遠していたと思いますが、加齢に伴って肉付きが良くなり、丸くなった背中と、どんどん出てきたお腹の何ともだらしない身体に合わせると、ますますいい感じにダサい仕上がりになるのも個人的には気に入ってます(笑)。とはいえ、ダサいアイテムは好きですし、褒め言葉ということで、リスペクトと敬意を込めて選ばせて頂きました!

そう言われるとワークマンで売っていそうな感じもしてきました。袖口の細リブも良い感じです。玄人好みのダサTをありがとうございました!

ということで、第14回では”としお”TシャツとSMOKE T ONEのポリエステルTシャツを交換!

次回は、このSMOKE T ONEのポリエステルTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第15回もお楽しみに。

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2017年5月までEYESCREAM.JPだったサイトが生まれ変わった、
新しいファッション&カルチャーメディアです。