ファッション業界で一番ダサいTシャツを探せ! 『ダサTわらしべ長者』 第8回

by Seiya Kato

春夏秋冬、1年365日のうち、リアルに340日ぐらいはTシャツを着ているMastered編集部だからこそ、気付いたことが1つある。
最近、世の中のTシャツがちょっとお洒落になりすぎた……。
人々の”安くてお洒落なTシャツ”への需要に応えるかのように、Tシャツのシルエットは改善され、”どん詰まり”の首もとは淘汰され、グラフィックは洗練されたものへと変化。気付けば、地方の土産屋のTシャツでさえ、「なんだよ、思ったよりお洒落じゃん……」、という始末である。
ダサい、どう着てもダサい、目も当てられないほどダサい。だけど、なんだか笑えるくらいにダサくて、いつまでたっても捨てられない。そんな僕らの愛した”ダサT”たちは、一体何処へ消えてしまったのだろうか。
”深イイ話”ならぬ”ダサイイTシャツ”は、最早、絶滅危惧種なのだろうか。
上記のような無駄に熱い”ダサT”への想いを胸に、Mastered編集部がお届けする連載『ダサTわらしべ長者』では、毎回、ゲストに自慢の”ダサT”を持ち寄ってもらい、それを現在編集部が所持している”ダサT”と物々交換。この物々交換を続け、”キング・オブ・ダサT”を見つけ出そうという青春系企画であります。
第8回には、ユナイテッドアローズ 原宿本店のセールスマスターである吉岡玲欧さんが登場!

Photo:Kazuki Miyamae

前回のおさらい

前回はITOさんが所持していたNIKE(ナイキ)のロッドマンTシャツをゲット!

今回はこのTシャツと、吉岡さんの自慢の”ダサT”を交換してもらいます。

吉岡玲欧(ユナイテッドアローズ 原宿本店 セールスマスター)

2015年にユナイテッドアローズへ入社。以来、ユナイテッドアローズ 原宿本店にて販売員を務め、2020年にセールスマスターへと就任。

— 人生で初めて自身で購入したTシャツを教えてください。

小学生の頃にジーンズメイトで購入した、The Rolling StonesのTシャツです。

— Tシャツが似合う有名人と聞いて思い浮かぶ人は?

松本人志さん。

— この夏イチオシのTシャツを教えてください。

今日も着ていますが、リンガーTシャツです。

— 何かお知らせがあればどうぞ!

UNITED ARROWS & SONSの公式アカウントから最新情報を随時配信しているので、ぜひチェックしてみてください!

吉岡さんのダサT – UCLAのリンガーTシャツ

去年の夏『ストレンジャー・シングス』にハマってた時期に、ゲイテン・マタラッツォが演じるダスティンがリンガーTシャツを着ていたのを見て、ついつい欲しくなってしまったんですよね。アメリカ古着がマイブームだったことも重なり、地元のJUMBLE STOREで見つけたこちらを購入しました。

なるほど! たしかにダスティンのスタイルはかっこいいけど個性的というか、結構ギリギリな気もしますよね(笑)。ですが、吉岡さんの場合は違和感なく着こなしてるように見えます。なぜ、数あるリンガーTシャツの中からこれを選んだのでしょうか?

決め手はなによりサイズ感。配色やロゴはかっこいいんですが、リンガーTシャツでこのサイズ感っていうのが抜群にダサくしてしまうかなって(笑)。昨今あまり見ないくらい、ばっちりジャストサイズですね。

たしかに言われてみると、着丈も袖丈も、ずいぶんと短いですね(笑)。それでいてネックがやや緩いってのもまた、絶妙です……。

加えてダスティンになりきるべく、かなり強めのパーマネントをかけたんですけど、このTシャツも相まってか、女性ウケは最悪でしたね(笑)。

わかる人にはわかるかもしれませんが、たしかに女子ウケは悪そうですね(笑)。しかしながら、影響を受けた人物を自分なりにコーディネートに落とし込むあたり、さすがのセンスです! 素敵なダサTをありがとうございました!

ということで、第8回ではNIKEのロッドマンTシャツとUCLAのリンガーTシャツを交換!

次回は、このUCLAのリンガーTシャツと、自慢のダサTを交換してくれる方を捜索し、ゲストとしてお迎えしてお届けします。

それでは皆様、第9回もお楽しみに。