岩尾さんがそう話すように、ここでセレクトされている服もカルチャーを知ったうえで着て欲しいという意味が込められている。それゆえ、ベーシックなアイテムであるはずなのに、袖を通すとピリッとした緊張感を覚えることもあるのだ。
「でもだからって、その知識を全く知らない人が着てもよくてそういう子にはむしろ答えてあげたいと思うんですよ。そうしないと残っていく文化にならないと思ってるから」
カルチャー色が強い店は一見入りにくいイメージがあるが、ここの店は違う。
岩尾さん自身が先輩たちから色々なカルチャーを教わったということもあり、それらカルチャーを知らない人でも寛大に受け入れてくれる。