レセプションの合間に、Chim↑Pomのリーダーである卯城さんとエリイさんにお話を聞くこともできました。
「歌舞伎町って、徐々にエンターテイメントシティになっているんですけれど、『えっなにこれ』ってことがたまに起きるんです。そういうの見ると相変わらずだなって」と卯城さん。エリイさんも「インスピレーションが湧く特別な感じはあるよね。自由度の高い街で心の幅が広がります」。
歌舞伎町でのイベントは3回目を迎えることもあり、街に対して何か特別な感情があるかと思いきや、意外にもそこまで強い思い入れはないのだそう。
「歌舞伎町が発展するにあたり、何かが失われていくのは仕方ないです。ただ、その過程で他の都市をマネするんじゃなく、オリジナルな進化を遂げてほしいですね」。街への眼差しは、あくまでも冷静です。
今回のプロジェクトは、歌舞伎町を通し、移りゆく街や人、個のありさまを問いたかったと卯城さんは言います。「本家の人間レストランのように、ロボットレストランのネオンの光でお酒を飲むみたいな、そういう文脈でやりたかった。そこから人間や個人、都市について、いろいろなことを考えたり感じて欲しいですね」。