歌舞伎町に突如出現! Chim↑Pomの『にんげんレストラン』に行ってきた

by Mastered編集部

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移りゆく歌舞伎町で”人間”、”都市”、”個”を再考する

そもそも『にんげんレストラン』は、ロボットレストランに対抗しSmappa! Groupが同レストランの目の前に作った人間レストランを元に案出されたもの。

近頃、ロボットレストランを運営する新宿ソフトは、歌舞伎町のさまざまなビルや土地を買い取り、ロボットレストランのようなエンタメ性の高い施設を続々とオープンさせています。またこの秋、歌舞伎町に近未来をコンセプトにした大型クラブも開店予定。

もともと戦争の爪痕が残る焼け野原に、闇市や性風俗などがひしめく混沌とした街だった歌舞伎町。それが近年再開発の流れを受けてアイコニックなエンターテイメント都市として頭角を表し、そこへ訪れる人々さえも選り好みし始めています。

しかし、歌舞伎町だけでなく、東京から世界の都市までもが「テーマがセレクトされた公共」空間となってきている現在。「まずは人間がさまざまにいて、だから公共が必要なのか」それとも「まず公共があって、そこに人々が必要とされるのか」。街の構造が変わりつつあります。

Chim↑Pomは、そのような整備が加速した街に対し『にんげんレストラン』を通して、人間とは、都市とはといった大きな問いを私たちに投げかけます。