Photo:Takuya Murata | Interview:Daisuke Tejima | Text&Edit:Keita Miki、Ryotaro Miyazaki
とにかく、日本のシーンをクソなめてたわけ。忌野清志郎以外の音楽は音楽じゃない、みたいな(笑)。(伊賀大介)
— 皆さんで一緒にお仕事をする機会ってあるんですか?
庄司:ありますよ! 2、3年前ぐらいから構想はあったんですが、銀杏BOYZのトリビュートアルバムを作りたいなと思っていて。その座組は自分の会社の範疇だけで完結したくなかったんですよね。それで企画書を作って、持って行ったら通っちゃって(笑)。で、諸々を進行していって「パッケージデザインはどうしよう」となった際、もはや親戚と言っても過言ではない伊賀くんに頼もうということになりました。伊賀くんはスタイリストの型には収まらず、モノを作るクリエイターっていう分野にも精通しているから、「アートディレクターやってー」って口説いたんです。
伊賀:若干”ひより”はあったけどね(笑)。
庄司:銀杏BOYZのメンバーを良く知っている人に頼もうっていうのが、根底にはありました。
— GOING STEADYから銀杏BOYZに移行して絶世期を迎えていた当時、伊賀さんはバンドに対してどういう印象を抱いていましたか?
伊賀:すごく面白いバンドが出てきたなって思いました。当時、ライブを観る機会は無かったんだけど、うちの嫁さん(麻生久美子)が銀杏BOYZのヴォーカルである峯田君と一緒に映画『アイデン&ティティ』で共演したりもしていたんで、身近に感じていたんです。銀杏の叙情的な歌が好きですね。
庄司:奥さんもトリビュートに参加してくれてたしね。旦那にも嫁にも無茶振り的な(笑)。
— 伊賀さんはスタイリストを始めてから、今年で21年目になるそうですが、伊賀さんの音楽的なルーツはどこにあるのでしょうか?
伊賀:メインは初期パンから来てるかな。BuzzcocksとかThe Clashとかにめちゃくちゃ影響を受けましたね。特にThe ClashのMick Jones(ミック・ジョーンズ)は大好きです。メロディアスな感じとか最高で。
庄司:ミックはヤング世代を惑わす活動しかしてないもんね。