藤井健太郎のoff-air 第2回:BIM(THE OTOGIBANASHI’S / CreativeDrugStore)

by Keita Miki

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— 藤井さんは同業の方から声をかけられたりしますか?

藤井:たまにありますね。でも音楽とかだと、今のBIMの話じゃないですけど、まだちゃんと始める前に好きなラッパーに声を掛けるとかって全然あると思うんですけど、僕らみたいな裏方で「僕もテレビやってるんです」っていきなり話かけてくる人はあまり信用しないようにしています(笑)。

BIM:よし。今の部分は太字にしましょう!

藤井:(笑)。あんまり言うとアレなんですけど、昔、ある場所で業界では有名な他局のプロデューサーの方と一緒になって。そしたら会場を出たところで先輩たちが「話しかけようよ」って言い出したんですけど、僕はすごく嫌だったんですよ。なんか「ファンじゃねぇか、それ」って思っちゃって。そうなっちゃったら、もう同じ土俵に立つことは出来ないように思えたんですよね。

— 偶然知り合うのとは違いますもんね。

藤井:偶然だったり、同じ立場で知り合う場合は全然良いと思うんですけど、道歩いてるところをいきなり声かけたりするのは違うだろって。

BIM:最近は無くなりましたけど、ちょっと前は僕も意地張って話しかけないとか、ありましたね。

藤井:そういう時期ってあるよね。

BIM:今は仲の良いラッパーとかでも、昔から知ってるけどちゃんと飲んだりするようになったのは最近とか、結構多いです。KID FRESINOもそうだし、kZmも最初はお互い嫌ってたし(笑)。やっぱり、昔はみんなトゲトゲしてたので……。もちろん、自分も含めて(笑)。昔はファンだからって理由で話しかけたりしてたけど、自分がラップを始めたてからは単純に話しかけるのが恥ずかしくなった感じですね。

藤井:さっきの俺の話と一緒っちゃ一緒だね。同じ土俵に立ったからには、街で見かけたからって声かけないみたいな。

— 昔、どんな人に声をかけたことがありますか?

BIM:渋谷でNIPPSさんを見かけて高校の制服姿で写真撮ってもらったり、UNITでPUNPEEくんに会いに行って、「俺ラップやってるんです」って言ったり。MUROさんにも話に行ったりとか、もう沢山ありますよ。日本語ラップヘッズだったんで(笑)。

藤井:芸能人は無いかな。あ、でもラッパーとかはありますね。高校生のとき、(RHYMESTERの)宇多丸さんに渋谷で握手してもらったり、クラブでHIDE-BOWIEさんと写真を撮ったりとか。

BIM:マジですか! フィルムで撮ったんですか?

藤井:フィルムっていうか、写ルンですだよね。1996年とかだから。

BIM:ってことは写ルンですを持って行ったってことですもんね?

藤井:うん。たぶん、ステージも撮るつもりだったんじゃないかな。

BIM:俺はNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの解散ライブのとき、鬼出待ちしてましたね。全員分のサインもらって。

藤井:それ、まだあるの?

BIM:実家にあると思います。藤井さんは誰かのサインって持ってますか?

藤井:もらったことあるサインは2つだけ。Lord FinesseとH jungle With T。どっちもレコードに書いてもらってて。H jungle With Tは何年か前のレコードストアデイで7インチが出たんで、浜田さんに書いてもらいました。あと、実家のどこかにOl’ Dirty Bastardとのツーショット写真があるんだけど、それがずっと見つからないんだよね。1997年くらいに来日したとき、赤坂BLITZのライブに行ったときのなんだけど。