藤井健太郎のoff-air 第2回:BIM(THE OTOGIBANASHI’S / CreativeDrugStore)

by Keita Miki

規制だ、コンプラだ、とネガティブな言葉が飛び交う昨今のTV業界。だけど、そこにはまだまだ尖ったヤツらがいる。マスメディア界の異端児、藤井健太郎がホストを務める新連載『藤井健太郎のoff-air』では毎回さまざまな分野の個性を招き、昔ながらのクジ引き形式で出たテーマに沿ったり逸れたりしながら、電波にはのらない放談をお届け。テレビじゃ聞けない裏話や驚きのアイデアが飛び出すかも知れないし、飛び出さないかも知れない。見逃し厳禁、規制がかかるその前に。
第2回目のゲストは、ラッパーのBIM。頻繁にハングアウトしているふたりだが、実は仕事では初のセッション。その意外な理由とは?

Photo:Shunsuke Shiga | Interview&Text : Rui Konno | Edit:Keita Miki | Special Thanks:SON OF THE CHEESE | 収録日:2019年7月17日

1 / 7
ページ

Illicit Tsuboiさんから「その30分のために1ヶ月、2ヶ月の悩みがあるから、結局それは2ヶ月の作業なんだよ」って言われて、なんかすごく救われた感がありました。(BIM)

藤井:じゃあ、改めてよろしくお願いします。

BIM:よろしくお願いします! 藤井さんとの初仕事じゃないですか? これ。

藤井:そうかも。遊びにはしょっちゅう行ってるけどね。

BIM:何かあったらすぐLINEしちゃいますから。メル友なんでね、僕ら(笑)。結構、親指でつながってる感じです。初めてお会いしたのは、2、3年くらい前でしたっけ? この前もそんな話したんですけど、良く思い出せなくて。

藤井:最初はPUNPEEくんの出てるイベントにお邪魔したときにBIMがいて。多分、その時に一言、二言は会話してるとは思うんだけど、仲良くなったのは一緒に飯行ってからだよね。

BIM:ですね。(THE OTOGIBANASHI’Sのメンバーの)in-dがバラエティ好きというかお笑い好きで、アイツがその辺のこと詳しくていつも教えてくれるスタンスだったからin-dの方が先に藤井さんとよく話していて、俺は最初、話すのを遠慮してましたね(笑)。そのあとは一緒に旅行するくらいになりましたけど。

藤井:でもそう考えると仕事じゃなく、遊びで会ってばっかだったね。

BIM:ですね。まぁ、俺が提出できなかった仕事はありましたけど……(笑)。

— その話、もう少し聞かせてください(笑)。

藤井:2017年かな、僕がマンガの『カイジ』をバラエティにする『人生逆転バトル カイジ』っていう番組をやったんですけど、番組のトーンと合いそうだったんで、音楽をCreativeDrugStoreにお願いして皆に何曲か出してもらったんです。でもBIMは1曲も出してこなかったっていう(笑)。

BIM:提出したもん勝ちになっちゃったっていう……。

藤井:VaVaくんはめちゃくちゃ早かったもんね。

BIM:VaVaくんとdooooくんのデットヒート、凄かったです……。

— じゃあ本編には使われなかったとかではなくて……。

藤井:まず出してない(笑)。

BIM:僕の部屋にはあるんですけどね(笑)。

藤井:存在はしてるんだ?

BIM:単純に間に合わなかったので(笑)。番組用のは僕以外ので揃っちゃったから、そこで作るの止めちゃいました。

藤井:ループ組んだくらい?

BIM:ループ組んでデスクトップの中に入れてるから、多分パラ(データ)でいじってます。

藤井:じゃあ、何か今後機会があれば(笑)。だから、やっぱり仕事は今までに無いね。

BIM:ふたりで写ってる写真とかもほぼ世には出てないと思います。

— じゃあ、こうやってオフィシャルに対談してるっていうのも貴重ですね。

藤井:まぁ、そんな大事にするようなもんでもないよね(笑)。

BIM:えぇ……(笑)。 もう、クジ引いても良いですか(笑)。

— 最初のお題は……「今、注目している人」ですね。

BIM:うわっ! 超嫌だな、これ。遠い人じゃないとすごい偉そうな感じになりそう。俺の場合。

藤井:ジャンルが同じだと特に難しいよね。

BIM:う〜ん。あ! SPARTAくんですかね。SPARTAくんの方から声をかけてくれて、最近知り合ったんですけど。ラップを始めたのも本当に最近みたいで。でも、曲も格好良かったし、人間性も話しやすい感じで、一気に距離が縮まった感じがします。まだ1回しか遊んでないんですけど。

藤井:彼は今までは何をやってたの?

BIM:映像とスケボーですね。