カンパニー松尾の「華麗なるおっぱい」 早川瑞希編

by Keita Miki

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■今回の”カレー” 「渋谷道玄坂上カイラスのカツカレー」

道玄坂を登った交番の向かい側に、渋谷では老舗となったカウンターのみのカレー屋さん、カイラスがある。

店では真面目そうなお父さんが、黙々と手作りのカレーと揚げ物をこしらえ、店員さんが、丁寧な接客で迎えてくれる昭和スタイル。見た目はいわゆる欧風系だが、ドロドロ感はなく、ちゃんとスパイスも効いた言い方が合ってるかわかんないけど、見た目のわりに重くない、爽やかなカレーである。

若い頃に食べた時は、なんか「普通だな」と思って終わっていたが、ここ最近、上映やライブ撮影で、道玄坂に行く機会が増え、再訪したら新たな発見があった。

カツカレーのカツが旨いのだ。

カツカレーは銀の深い皿に、カレーとライスの真ん中にカツが盛られて出てくる。カツは珍しく、ロースではなくヒレで、一口サイズが3つ乗ってかっている(カツは、トッピングで追加したり、他のカレーにトッピングもあり)。

通常、僕はロース派だが、ここは有無を言わせずヒレカツ。けれども、ここのヒレは旨いと思う。

「天ぷらは、蒸し料理だ」と聞いたこと(そんな高級店で食べたことはない)はあるが、「カイラスのカツは、蒸し料理だ」とオラは言いたい。

程良いきつね色の衣に揚げられたカツは、厚さはあるが、スプーンで切れる柔らかさで、スプーンで切ることによって、衣が剥がれ、肉だけの状態でいただくと、肉の旨味が蒸気とともにハフハフ伝わるのだ。カツは、いつも揚げたてで提供されるので、衣と一体でいただく場合は、カレーを先に食べて、ちと冷ましてから食べてください。

カウンターには、ソース、後のせスパイス、キャベツの酢漬け、福神漬け、きゅうりのキューちゃん、らっきょなどの副菜も充実しているから、好みで辛くや酸っぱくや甘くもできます。

カウンターのみなので、ゆっくり出来ないけど、真面目なお父さんの仕事っぷりを間近で見るだけでも渋谷で長く続く意味を見出せるかと。

あと、ランチタイムど真ん中は、混んでるから避けたいですが、お持ち帰りも出来ます。映画やライブの前後にオススメです。奇をてらわない、真面目でオーソドックスなヒレカツカレーをぜひ、お試しくだされ。

僕は、カツにソースをかけて、キャベツの酢漬けをたっぷり乗せて、ちょっと酸っぱくして楽しんでます。
ではでは。

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カンパニー松尾

AV監督。1965年愛知県生まれ。1987年、童貞でAVメーカーV&Rプランニングに入社。翌88年、監督デビュー。特技はハメ撮り。趣味はカレーとバイク。1996年、V&Rを退社しフリーとなり、2003年、自身のメーカーHMJM(ハマジム)を立ち上げる。代表作として『私を女優にして下さい』、『テレクラキャノンボール』など。また一般作としてミュージシャン・豊田道倫のPVやライブ撮影を手掛けている。