松尾:自分の理想のカラダでは無いの?
園田:違いますね。胸とかあっても無くても良くて、病的なくらいにガリガリなのが理想です。ゆるめるモ!の”あのちゃん”みたいな。女の子だったら、誰でも細いのに憧れると思うんです。
松尾:じゃあ、最初から脱ぐ気では無かったんだね。けど、結局は脱ぐってことになるじゃないですか。抵抗感は無かったの?
園田:いざその時になったら全然大丈夫でしたね。撮影前に「恥ずかしいな」とか思ったりもしましたけど。抵抗感は無いんじゃないですかね。
松尾:皆さん、これが園田さんの面白いところなんですよ。我々の常識が通用しない(笑)。
園田:私はAVだろうが、風俗だろうが、キャバクラだろうが、基本的には全部同じ仕事だと思っていて。自分で決めたことだったら良いんじゃないかなって思っちゃいますね。
松尾:言っている事は分かるんですが、例えばAVに出たら親が悲しむとか、そういう想像力が働いて、世の中の女の子はAV女優にならなかったりする訳です。けど、園田さんはそのハードルを軽々と越えてくる。何でなんですか(笑)?
園田:単純に自分の人生なんだから、自分がやりたいと思ったことをやれば良いんじゃないかなっていう。やらないで後悔するよりはやって後悔した方が良いんじゃないかなって。やらないと分からないし、やってから学ぶことの方が多いじゃないですか。やらなきゃ何も学べない。だったらやってみて、それでやりたく無いなら辞めれば良い。
松尾:その考えに至った外的要因は無いの? 例えば『小悪魔ageha』を見てこうなったとか(笑)。
園田:何かを見て、「脱いでも良いかな」と思ったことは無いですね。それは自分の直感で。
松尾:でもさ、その直感が今に繋がって良かったよね。自覚は無いにせよ、園田さんはすごいカラダを持っていた訳で。「脱ぎたい」って言っても「いや、あなたは脱がなくて良いです」って人も一杯いるからさ(笑)。やりたくても出来ない人だって沢山いるから。ヌードとAVの間にハードルは無かったんですか?
園田:自分でやるって決めたので抵抗は無かったんですけど、めちゃくちゃ緊張しましたね(笑)。「うわ、カメラある! 人が一杯いる! どうしよう!!」、みたいな。
松尾:AVを始める前の経験人数は?
園田:それまでに付き合った彼氏、2人だけです。
松尾:たった2人なの!?
園田:そう、だからノーマルなことしかしてないんですよ。全部受け身だったし、騎乗位もしたこと無いし、フェラだってがっつりしたこと無かったし、クンニもされたこと無かったし、おもちゃも使ったこと無かったんです。冷静に考えて、良く自分でこの仕事してるなって思いますね。
松尾:これが今のAV業界の面白いところなんですよね。いや、昔のギャル系のAV女優の人って、下手すればデビュー前に何百人と経験人数がいて、それでこっちの世界に入って来ても、いつも通りの流れでセックスするみたいなことが普通だったんだけど、園田さんの場合は全然違うじゃないですか。男性経験があまり無いけど、セックスは魅せなきゃいけない訳で。そういう部分で何か努力はしたの?
園田:最初は訳が分からなかったですね。撮影の流れを説明されてから、勉強することも色々とありました。
松尾:AVを見たことはあったの?
園田:サンプルだけですね。全部見たことは無かったです。
松尾:自分の出演作はリリースされた後に見る?
園田:いや、それもサンプルだけ(笑)。なんか自分を見るのは恥ずかしいんです。撮影の時は言わば別人なんですよね。プライベートでは見たく無いし、見なくてもいい。
松尾:なんですけど、皆さん、僕も今回、『ポルノスター』という作品で撮らせてもらったんですが、園田さんのセックスってすごいんですよ。見せ方も含めて。すごく出来たセックスなんです。つまり、ここまでの話と全く辻褄が合わないんです。
一同笑。