10 Of The C: Vol.11 HUE(DELUXE デザイナー)

by Mastered編集部

巷を騒がすクリエイターたちの持ち物って、どんなもの? Mastered編集部が今気になるクリエイターに、愛用の私物の中から、これぞ!と思う10個のモノを厳選してご紹介していただくコーナー「10 Of The C」。第11回目となる今回は、ストリートのスタンダードとして存在し続けるアメリカンカジュアルをストリートテイラーの看板の下、サイズやパターン、縫製から付属品まで徹底的に見直し、再構築することでノスタルジアに溺れない、現代のハイストリートクローズとして提案する人気ブランド、[デラックス(DELUXE)]のデザイナー、HUE氏にご登場頂きます。
ブランドの基礎となっているアメリカンカジュアルはもちろん、モード、古着に至るまで幅広いジャンルの見識を持つことで知られる同氏ですが、今回は“本当に好きなもの”というテーマでお気に入りの品々をセレクト。意外にもMastered初登場となるHUE氏は果たして、どんな私物を披露してくれるのか。楽しみにしながらゆっくりとご覧くださいませ。

PHOTO:SATORU KOYAMA (ECOS)

#1. Dennis Hopperの写真集『Out of the Sixties』

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「Dennis Hopperを1番最初に知ったのは映画『Easy Rider』。中学生か高校生くらいの時だったかな。はじめて見た時からなんとなく面白い役者だなとは思っていたんですが、そこから彼のアーティストとしての活動を知るようになって、年齢を重ねるごとにその凄さが分かるようになってきました。中でもこの『Out of the Sixties』は、この人の嗅覚がすごく良く伝わる1冊。友人からの頂き物なんですが、表紙や印刷の仕方も含めて、大好きな写真集ですね。」

#2.クリスチャン・ディオール(Christian Dior)のフレグランス『Fahrenheit』

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「クリスチャン・ディオールの『Fahrenheit』というフレグランス。10代の頃から付けているものです。若い時は色々な香水を試したりもしたんだけど、結局はこれに落ち着きましたね。匂いはもちろんなんだけど、“ファーレンハイト”ってネーミングも良いし、ボトルのデザインも結構好き。写真左の『Aqua Fahrenheit』っていうのはシリーズもので、匂いが違う夏用なんだけど、あまり好みじゃ無かった(笑)。
やっぱりスタンダードな『Fahrenheit』が1番ですね。」

#3. キールズ(Kiehl’s)のリップバーム&クロムハーツ(Chrome Hearts)の専用キャップ

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「1851年にニューヨークで調剤薬局としてスタートしたブランド、キールズのリップバーム。キールズのリップは色々な味があるんだけど、どれも好きで良く使っています。今回は夏と言うことで、ミントを。キャップはクロムハーツが作っているキールズ専用のもので、プレゼントにも最適です。どちらも常に持ち歩いてて、自分にとっては欠かせないものですね。」

#4.ボルサリーノ(Borsalino)のパナマハット

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「昔からハットが好きで、自分でも良く被っているんですけど、最終的に行き着いたのがボルサリーノ。以前はこういうツバが長いハットって、なんだかキザすぎる気がして、少し苦手だったんです。でも最近は全然気にならなくなってきた。もちろん冬はフェルトのハットを被るので、ボルサリーノは合計で4つぐらいは持ってますね。多少雑に扱っても意外に型が崩れなかったりして、そういう部分も含めてすごく気に入っています。」

#5. デラックス×ヘインズ(Hanes)の3枚パックTシャツ

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「ヘインズのTシャツって、自分の人生の中で1番長く着ているものなんじゃないかな。思い返せば、小学生の時から着ていたような気もします。そういう意味では自分の中でエターナルな定番商品で、きっとおじいちゃんになってもこれは変わらないのかなと。前々からうちのブランドで特別に作ってもらっているこれは、王道の3枚パックでクルーとVネックの2タイプ。3枚のうち、2枚はがんがん着倒して、残りの1枚は何か大事な時の為にとっておくのがオススメです(笑)。」

#6. デラックスのジャケット

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「2012年秋冬シーズンのアイテムなんですが、うちのブランドで初めてハリスツイードを使って作ったジャケットです。星条旗のように星とストライプを使ったライニングだとか、細かく言っていけば特徴は沢山あるんですけど、あえてこだわりを挙げるなら色ですかね。今シーズンのアウターは色を付けたものが多いんだけど、このハリスツイードのシリーズだけは高級感を出すために色を抑えて、ディティールで遊びを入れるようにしました。個人的にも気に入っていて、デリバリーが待ち遠しいアイテムの1つです。」

#7. バブアー(Barbour)の『Bedale』

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「言わずと知れたバブアーの定番ジャケット『Bedale』。『BEAUFORT』とか、『INTERNATIONAL』も試してみたんだけど、自分には『Bedale』が1番合ってましたね。1982年代〜87年代くらいのヴィンテージで、高円寺の古着屋でたまたま破格で売られているのを発見して、すぐに購入しました。現行のものと比べると襟の形だったりとか、ポケットの形が違うんだけど、これはこれで格好良い。まぁ、正直に話すと予算があれば『Bedale』に限らず、全部欲しいんですけどね(笑)。」

#8. ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)のローファー&オールデン(Alden)のプレーントゥ

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「最近良く履いている靴、2足です。これはどちらも現行のもので、ウエストンはお土産としてもらって、オールデンはニューヨークで買ったのかな。どちらも人気の高いブランドですけど、やっぱり足にしっくり来ますね。特にウエストンはびっくりしました。これもバブアーと同じく、正直に言えば違う色がすぐにでも欲しいです(笑)。
これから先もどんどん集めていきたいと思います。」

#9. ペンドルトン(PENDLETON)のムチャチョ ベビーブランケット

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「ペンドルトンはポートランドにある工場を実際に見せてもらったことがあるんですけど、作り手のハートフルな姿勢も含めて、本当に尊敬出来る素晴らしいブランド。このベビーブランケットを子供が生まれた時に買って、親子代々受け継いでいくのが夢だったりするんですが、現状は冬の仕事場での足掛けとして重宝しています(笑)。
値段もリーズナブルだし、すごく気に入っているアイテムです。」

#10. ハーマン ミラー(Herman Miller)の『Eames Soft Pad Group Chair』

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「これはうちの会社で使っている椅子なんだけど、チャールズ & レイ・イームズがオフィスチェアーの原点ともいえるイームズアルミナムグループチェアーのラグジュアリーバージョンとして1969年にデザインしたもの。素材の革新的な使い方は雰囲気も良く、シンプルなラインが気にいいています。当然ですが座り心地も抜群。そこまでインテリアに詳しい訳ではないですが、ハーマンミラーイームズの製品は好きですね。」