対談:Seiho × 木村太一

by Yu Onoda and Keita Miki

Levi’s®(リーバイス®︎)がGoogleと共同開発を行ったスマート・デニムジャケットの第2弾『Levi’s® Trucker Jacket with Jacquard™️ by Google』。その日本でのローンチにあたり、Seihoがラッパーの5lackとコラボレーションを行った”Wareru feat. 5lack”とこの曲にインスピレーションを得た映像作家の木村太一監督によるショートムービー『Kaiko』が発表された。
”CONNECTED NOT DISTRACTED(つながる。とぎれることなく。)”という『Levi’s® Trucker Jacket with Jacquard™ by Google』のコンセプトを踏襲して制作されたショートムービーには、彼らなりの”テクノロジー”、”愛”、”記憶”を濃縮。
どこか懐かしい夏の記憶を音と言葉、映像に投影。ヘリテージとイノベーション、人間と科学技術、田舎と都会、生音と電子音の共存を通じて、テクノロジーとかたちあるものの物語を美しく織り上げたSeihoと木村太一は、この異色のコラボレーションを前にどんな言葉を紡ぎ出すのか?

Photo:Takuya Murata | Interview&Text:Yu Onoda | Edit:Keita Miki

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みんなはアナログレコードの良さばかりを語るけど、圧縮されたデジタル音源にも同じ分だけ良さがあるはずで、僕の音楽は根本的な部分でそのギャップを一貫して扱っているつもりなんですよ。(Seiho)

— まず、お二人の出会いについて教えてください。

木村太一:僕が所属するプロダクションがSeihoくんと仲良しで、CM制作の時に紹介されたのが最初だよね?

Seiho:うん。音楽を提供しつつ、CMに出演もしたんですけど、その撮影を通して仲良くなりました。僕と太一くん、あと、5lackもみんな同い年だったりして、どこか通じるところがあるというか、太一くんの作品はピュアなところがすごい良くて。SNS上の振る舞いは、それが反転して、外から何かを守ろうと硬い鎧みたいになっているんですけど(笑)、めちゃくちゃいいヤツなんです。

木村太一:守るって何をよ(笑)?

Seiho:はははは。もう少し突っ込んで話すと、表現において、過去は過去、日常は日常、未来は未来として描かれるのが普通じゃないですか。太一くんの作品では、それらが1つの映像として現実に発生するんですけど、それは僕が作品を作る時のテーマでもあって、太一くんとは共通するものがあると一方的にシンパシーを抱いていますね。

木村太一:そんなまともなことを言ったの初めてだよね? いや、Seihoくんにはよく作品の感想を訊くんですよ。でも、「いいんじゃない?」くらいのことしか言わないから、たぶんビジネスで僕のことを使っているんだろうなって思っていたんですけど、ちゃんと考えてくれていてうれしいですね(笑)。