ウール、ツイード、スウェード、コットン、スウェットetc……。メンズウェアにおいて、その素材であるだけである種の安心感が生まれるマテリアルというのはいくつか存在しているのだけれど、その中でもデニムは絶対的な存在だ。そんなデニムが、ことさら良く映える季節が春である。思えば、映画『青い春』は実に良い作品だったし、Hysteric Blueは”春〜spring〜”の大ヒットで紅白への出場を決めた。「春」と「青(=デニム)」はとにかく相性が良いのだ。
もちろん、今回の特集で紹介する編集部が厳選したデニムアイテムはインディゴブルーのものばかりでは無いのだけれど、それでもなお、デニムという素材が最も美しく輝くのは春であると思う。Marlon Brando、James Dean、Steve Jobs。かつてデニムを愛し、デニムに愛された偉大なる男たちのように、この春はデニムを纏いたい。