これまでにJosé Parlá(ホセ・パルラ)、Tim Barber(ティム・バーバー)といった名だたる作家が個展を開いているYUKA TSURUNO GALLERYに新たな日本人写真家が名を連ねることになった。1985年に新潟で生まれた山谷佑介だ。
大学卒業後にスタジオで勤務、その後移住した長崎で出会った東松照明や無名の写真家たちとの交流を通じて写真を学びキャリアをスタートさせる。ミラノのスクワット、東南アジアのパンクスなど、国内外のアンダーグラウンド・コミュニティに自身を溶け込ませ、生活をともにすることでそこにある日常を、彼自身が現代に生きるアウトサイダーとして繊細に撮影している。2013年に自費出版された写真集『Tsugi no yoru e』は、国内を放浪し最後に行き着いた大阪を舞台に、そこで出会った友人たちと過ごした日々を記録。国内外で販売されるやいなやすぐに完売した本作に収められた作品全51枚ものプリントが本展にて展示されることになった。
それに合わせ、『Tsugi no yoru e』のセカンド・エディションがユカ・ツルノギャラリーから出版される。2月15日(土)には18:00より作家を囲んでのレセプション・パーティが開催。「情報、場所、関係が本来の重みを失い、全てが画一的になりがちなこの時代の中で未だストリートやアンダーグラウンドに残る混沌や生の匂いを切り取り記録することが私の仕事かもしれない」と語る山谷の写真を目に焼き付けにいってみてはいかがだろうか。
【山谷佑介『Tsugi no yoru e』】
会期:2014年2月12日(水)~3月5日(水)
オープニングレセプション:2月15日(土) 18:00~20:00
開廊時間: 火~土
11:00~19:00(日・月・祝日休廊)
@YUKA TSURUNO GALLERY
東京都江東区東雲2-9-13 2F
TEL:03-3520-1700
http://yukatsuruno.com/