1924年生まれ1987年没の、大正生まれの三流画家に擬態し、作品を生み出す同人物。
2度目となる今回の個展だが、2Fでは、2015年に美術出版社から発見された当時の文化人の執筆による原稿資料の公開とともに、『黒い紙芝居シリーズ』をメインとした1965年に京橋の貸し画廊で行なわれた展覧会を忠実に再現。
一方、1Fでは、戦時下の子供たちが愛読した雑誌『少年倶楽部』を使ったコラージュシリーズや、戦争裁判における誤訳をテーマとした絵画、うつ病の症状の1つである独り言を可視化したシュルレアリスティックな絵画作品などが展示される。
また、4月には、現代を生きるユアサエボシによる、”もしも磯野波平がフランシス・ベーコンのコレクターだったら”をコンセプトにまとめ上げられた『I氏コレクション』シリーズをお披露目するグループ展も開催されるようなので、そちらもお楽しみに。