トム・ブラウン(Thom Browne)出現以降の世界的なアメトラリバイバルの流れの中、しばらく元気の無かったUSブランドが次々と復活の狼煙を上げていますが、その波はついにあのブランドへも到達。なんと、ここ日本でもホワイトバックスやダーティバックスで一世を風靡しながらも、最終的にはブランド消滅の憂き目にあっていた『ウォーク オーバー(WALK-OVER)』が蘇るのです!
イタリアのASAP社が商標を取得したことに端を発する今回の復活劇。気の早い人からは「イタリア製のウォーク オーバーなんて…」という声も聞こえてきそうですが、ご安心ください。当時と同じくアメリカ生産であるばかりか、現在『J.プレス(J.Press)』なども手がける新世代アメトラの旗手、マーク・マクナイリー(Mark McNairy)をデザイナーとして迎えるという、Cluster的には完璧としか言いようの無い体制。これは期待しないわけにいきません。
8月上旬にデリバリーが予定されている復活第一弾モデルは、いずれもウォーク オーバーの代名詞であるレッドブリックソールを備えたプレーントゥのダービーシューズにチャッカブーツ、そしてサドルシューズの計3型。250年に及ぶウォーク オーバーの歴史をリスペクトしたクラシカルなデザインながら、適度にシェイプされたフォルムとカラーリングで、2010年代らしいモダンな表情に仕上げられています。
当時と比べると若干高めのプライスになっていますが、それだけの価値は充分備えた新生ウォーク オーバー。要注目です。