50年の時を経て蘇る、幻のプロトタイプ。TUDORの『BLACK BAY P01』

by Keita Miki

TUDOR(チューダー)による注目の新作モデル『BLACK BAY P01』が遂に発売を迎えた。

1950年代にアメリカ海軍にダイバーズウォッチを提供していたTUDORが1967年、それまで提供していた『Oyster Prince Submariner』に代わるモデルの開発をスタート。

この新たな腕時計の開発では、アメリカ政府によって定められた基準を満たす必要があり、最新の調査のもと、技術者たちの叡智を結集した機能性が導入され、それまで搭載されていなかった機能の特許出願とともに新たなモデルはついに完成した。

しかし、”コマンドー”というコードネームで進行されたプロジェクトの結果として生まれたこのプロトタイプは、結局のところ、定番化されることなく幻のダイバーズウォッチに。

そんなプロトタイプの精神を受け継ぎ、現代へと蘇らせたのが今回の『BLACK BAY P01』という訳だ。

ダイバーズウォッチとセイリングウォッチの要素をあわせ持ち、かつてのプロジェクトで生まれた実験的精神とTUDORの知られざる歴史の一面が垣間見えるデザインが特徴となった『BLACK BAY P01』は、単なる過去のモデルの復刻ではなく、12時位置のエンドリンクにより両方向回転ベゼルの回転防止機能をプラス。

また、プロトタイプにみられる衝撃を軽減させるために措置した4時位置のリューズ、ヒンジ仕様のエンドリンクは、1968年に特許申請を行ったもので、接合部をカバーするとともに、ベゼル部分を分解しやすくすることで腕時計のメンテナンスを容易にしている。

さらには、耐磁性シリコン製バランススプリングを備えた、COSCによるスイス公認クロノメーター認定を取得している(日差-2秒+4秒)極めて精度の高い機械式マニュファクチュールキャリバー、”MT5612”を搭載。

200mまでの防水性能を誇り、パワーリザーブは約70時間と、機能面についても文句無しと言えるだろう。

なお、このリリースを記念し、現在、表参道ヒルズではTUDORのポップアップストアも開催中。開催期間は11月12日(火)までとなっているので、気になる方はこちらに足を運んでみてはいかがだろうか。

【お問い合わせ先】
日本ロレックス
TEL:03-3216-5671
https://www.tudorwatch.com/ja

388,000円 + 税