『エル・トポ』(1969年)、『ホーリー・マウンテン』(1973年)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989年)など、数々の名作を手掛けてきたチリの映画作家アレハンドロ・ホドロフスキー(Alexandro Jodorowsky)。同人物による約23年ぶりの最新作『リアリティのダンス』の公開がここ日本でも遂に決定した。
第66回カンヌ国際映画祭の監督週間でワールド・プレミア上映されたばかりの本作品は、ホドロフスキー監督による自伝『リアリティのダンス』(文遊社刊)を原作とした映画。チリの田舎町を舞台に、権威的な父親、オペラを歌うように話す母親とその息子を中心とした家族の生活を、シュールレアリスティックなタッチや残酷さも交えながら描写。鮮やかな色彩と音楽に満ちた、ダンサンブルな作品に仕上げている。
なお、同人物によるカンヌでの取材での最新コメントは以下の通り。
「おっぱいの大きな女性が出てくればフェリーニ的だと言われるし、小人が出てくればブニュエル的だ、フリークスが出てくればトッド・ブラウニング的だと言われるんだろう。しかし、私は映画史のどの監督にも似ていない。人々はあとになって『あぁこれぞホドロフスキー』と表現するけれど、私は成功するしないに関わらず、いつも新しいものを作り続けているつもりだ」
【『リアリティのダンス』】
監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:ブロンティス・ホドロフスキー(『エル・トポ』)、パメラ・フローレス、クリストバル・ホドロフスキー、アダン・ホドロフスキー
音楽:アダン・ホドロフスキー
原作:アレハンドロ・ホドロフスキー『リアリティのダンス』(文遊社)
原題:La Danza de la Realidad(The Dance Of Reality)
2013年/チリ・フランス/スペイン語/130分
配給:アップリンク
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