[Savile Row]という眼鏡を知っていますか?

by Mastered編集部

1930年代から続く伝統的な工房「アルガ ワークス(Algha Works)」で、職人たちがオールハンドメイドで作る[サヴィル・ロウ(Savile Row)]というアイウェアブランドを知っていますか?かつては、イギリスの保険制度NHSで、無償で配れていたという英国の国民的なこのブランド、現在ではほぼすべてがカスタムオーダーの、英国アイウェア業界の「仕立て屋さん」。特徴ある丸みを帯びたフォルムは、故ジョン・レノンやエリック・クラプトン、ショーン・コネリーなど、英国を代表する「メガネ通」たちが愛用することでも知られているんです。この伝説的なブランドの工房、見てみたくはないですか?
この秋、この工房を覗いてきたという、サヴィル・ロウを取り扱う気鋭のアイウェアセレクトショップ「ブリンク(blinc)」の代表・荒岡俊行さんに聞いてきました!日本メディア初公開となるその内部をとくとご覧あれ!


文:荒岡俊行
サヴィル ロウを今も作り続けるアルガ ワークスには、以前から行ってみたいという強いあこがれがありました。当時と変わらないロールド ゴールドという独自の製法で、今でもフレームを作り続けている現場に行って、実際に自分の目で見てみたいと思っていたのです。

この工房は、建物自体がアルガ ワークスとともに始まったもの。1930年代に建てられたこともあり、昔にタイムスリップしたかのように時代が止まったままの異空間でした。1本のフレームを作るのに140にも及ぶ工程は、ライン化されたものではなく、工程の1つ1つを異なる専用の機械で作っていく、まさに職人の手によるクラフトマンシップと呼べる工房でした。

次のトレンドは、セル巻きフレームも含めたメタルフレームになるのではないか、と考えているのですが、なかでも、サヴィル・ロウのメタルフレームやメタルのセル巻きフレームはとても新鮮。注目すべきデザインは、アルガ ワークス時代からの定番であり代表作とも呼べるPANTOという型です。レンズの下が少しとがったレモン型をしたアルガ ワークスのPANTOは、当時も今もこのデザインに強い影響を受けたブランドも多いはず。自分にとって、このデザインが生まれた場所を実際に見れたことはすごく幸運でした。

もっとサヴィル・ロウを知りたい!という方は、ブリンクが作ったサヴィル・ロウのファンサイト(?)まで。