圧倒的な存在感を備える一つ目のオブジェで、見る者に強烈な印象を残す陶芸家、金 理有(キム・リユウ)。当サイトでも繰り返しご紹介している大阪出身の注目若手作家ですが、その最新となる個展『金 理有展 -ceramics as new exoticism-』が京橋・INAXギャラリー ガレリア セラミカにて6月4日より開催されています。
一見陶器とは感じさせない青銅器のような質感や縄文土器的な文様に、「ヒップホップ」「攻殻機動隊」「水木しげる」といった、1980年生まれらしいサブカル的キーワードがミックスされる金の作品。古代からSFまで時代を軽々飛び越える感性は、とにかく「オリジナル」の一言に尽きます。
そして今回の展示では、金が最近引っ越した古民家から持ち込んだというふすまや畳を作品とともに設置。個展の副題にある「exoticism」という言葉通り、きわめて日本的なものでありながら、どこか異国情緒を携える空間になっています。
また、普段は抽象的なモチーフが多い金の作品ですが、男性器というストレートな題材のものも用意された今回の展示。現在進行形で進化を続ける若武者の力強さに、圧倒されること請け合いです。
会期は7月6日(火)まで。とくにアラサー男子ならグッとくること間違い無しの熱い展示をお見逃し無く。
【金 理有展 -ceramics as new exoticism-】
会期:2010年6月4日(金)〜 7月6日(火)
会場:東京 京橋・INAXギャラリー ガレリア セラミカ
東京都中央区京橋3-6-18 INAX GINZA 2F MAP
東京メトロ銀座線「京橋」駅 より徒歩1分
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JR「有楽町」駅 より徒歩7分
営業時間:10:00〜18:00 ※日祝日休館