Photo:OWENSCORP
「人間以下 非人間的 超人的」を意味する『SUBHUMAN INHUMAN SUPERHUMAN』というタイトルを冠した本展示。
展示のハイライトとなる彫刻インスタレーションは、コンクリート、百合、アドリア海の砂、そしてオウエンス本人の髪の毛で作られた巨大なランドアートだ。この彫刻は良い意味でも悪い意味でも、人類を永久的に押し進めてきた創造的な原動力に対する比喩的な意味が込められている。
また、オウエンス本人は回顧展の開幕に際して以下のようにコメント。
「私は今の軽蔑的に物事を捉える世の中に疑問を持っていました。そのなかで軽視されているものを取り上げ、まともで共感できて思いやりがあり包含的なものを作りたいと思っていました」
「もし私が少しでも我々世代の考える「美」や「許容範囲内」という厳格な尺度を曖昧にすることができるのであれば、私がこの社会で貢献できるあらゆる可能性を尽くしたといえるでしょう」
なお、回顧展の開催を記念して、Electa社と製作したリミテッドエディションボックスも登場。こちらにはフォトグラファーとコラボレーションした作品やテキストで構成された本やオブジェクト、そして特別にジャコウネコ香と龍涎香を使ったオリジナルの香水が別に同封されており、Rick Owens Tokyoでも購入が可能とのことなので、気になる方はぜひともチェックを。
開催日時:2017年12月15日~2018年3月25日
開催場所:TRIENNALE DI MILANO
VIALE ALEMAGNA 6 20121 MILANO
TEL:+39 02 724341
http://www.triennale.org/