1916（大正5）年の創業以来、富山は高岡の地にて400年伝わる“鋳造”の技法を用い、革新的なものづくりに挑戦し続ける［能作（のうさく）］。その世界最高峰の鋳造技術によって製作するプロダクトを通して、錫（すず）製品や伝統工芸・高岡銅器の魅力を今に伝えている。本年で3回目を迎える『能作展』が、今年は“アップサイクルな食卓”の展示を伴い、表参道GYREにて6月25日（火）まで開催中だ。
今回はインテリアスタイリスト・長山智美氏が富山県高岡市にある能作の工房を訪ね、倉庫に眠る鋳物を再発掘。仏具の花入れを照明器具にリデザインしたり、花器をキャンドルスタンドに生まれ変わらせたりと、能作の新たな魅力がつまった“アップサイクル（=質の向上を伴うリサイクルのこと）な食卓”を披露した。
会場ではそうしたテーブルセッティング型のインスタレーション作品のほかにも、鋳型を作る際に用いる高岡の砂による小さな砂丘と、そこに愛らしい動物たちが踊る『IMONO CHARACTERS（イモノキャラクターズ）』の展示や、鋳造工程を解説した映像作品、能作のプロダクト販売等もたのしむことができる。美しい輝きに加えて高い実用性も兼ね備えた素晴らしい鋳物たちに、きっと心奪われることだろう。
【能作展2013】
会期：2013年5月31日（金）〜6月25日（火）11:00〜20:00
会場：EYE OF GYRE / GYRE 3F（東京都渋谷区神宮前5-10-1）MAP
TEL：03-3498-6990
http://gyre-omotesando.com/
http://www.nousaku.co.jp/index.html
©YAMAGUCHI KENICHI JAMANDFIX
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