作曲家、作詞家、歌手、映画監督、俳優など多くの顔を持ち、死後20年以上が経過した現在でも世界中に多くのファンを持つセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)。同人物の内面に迫った新たなドキュメンタリー映画『ノーコメント by ゲンスブール』が2013年夏、Bunkamuraル・シネマほかにて全国順次ロードショーとなる。
これまでもゲンスブールに関連した映像作品は多数制作されてきたが、本作ではゲンスブール本人による豊富なモノローグと貴重なアーカイヴ映像をメインに、ロシアからの移民の息子に生まれたという出自から、画家を目指していた青年時代、そして音楽家として華々しいデビューを飾った後のスキャンダラスなプレイボーイというパブリックイメージとの葛藤など、ひとりの誠実な男としての内面にフィーチャー。その中にはジェーン・バーキンはもちろん、ブリジット・バルドー、ジュリエット・グレコ、バンブーなど、ゲンスブールの恋愛遍歴の相手=“ゲンスブールの女たち” の秘蔵映像や発言集も含まれており、まさしく決定版と言える充実の内容に仕上がっている。
多彩な顔を持つ才人、セルジュ・ゲンスブールの軌跡をこの機会にぜひ振り返ってみてはいかがだろうか。
【『ノーコメント by ゲンスブール』】
2013年夏、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督:ピエール=アンリ・サルファティ
出演:セルジュ・ゲンスブール、ジェーン・バーキン 他
原題:Gainsbourg by Gainsbourg An Intimate Self-Portrait
(2011年/フランス/99分/カラー/HD)