合い言葉は「災害復興がんばろう」! 毎年恒例、春の益子陶器市が開催中!

by Mastered編集部

世間はゴールデンウィークまっただ中。しかし、いまだにリニューアル関連の作業に追われる我々に大型連休などあるはずもないわけですが、なんとか毎年恒例の益子陶器市にお邪魔してきました。

益子の町も先の地震で震度6弱を記録した、震災被害の少なくない地域。
実際、窯が崩壊してしまうなどの被害にあった作家さんも多く、陶器市の開催自体も危ぶまれていたのですが、期間こそ7日間に短縮しながらも、「災害復興がんばろう」というテーマの元、無事行われることになったのです。

というわけで、僕には些細なことしか協力できないかもしれませんが、過酷な現実のなかがんばっている作家さんを応援すべく、勝手な使命感とともに電車とバスを駆使して益子へ向かいます。

18歳の頃まで使っていたJR宇都宮線を使い、まずは宇都宮へ。

餃子の街、宇都宮を象徴する存在である「餃子像」。
擬人化してしまう程愛されている餃子は幸せ者です。

そしてそこから益子行きのバスに乗り込みます。

なんだか妙に広い社内。
ちょっとした段差で車内の窓という窓がガタガタ言い出す、ハードな足回りが恐怖を誘います。

揺れに揺られること1時間強。ようやく益子の町に到着。
会場周辺はかなり渋滞しますので、車の方はご注意を。

日帰り弾丸ツアーということもあり、あんまりゆっくりしている時間も無かったので、とりあえずは知り合いの元を目指します。
会場のほぼ中心地に位置する陶芸メッセを登っていくと、程なくして二階堂明弘氏のブースを発見。

二階堂氏のテント。
旧作がお得なプライスで出品されています。

じつはこの二階堂氏、先の地震で作品や窯に大きなダメージを受けてしまった被災者のひとり。

震災直後の二階堂氏の工房。言葉がありません。

とりあえず元気そうで安心しました。
この陶器市が終わり次第、制作環境の再構築をはかるそうです。
旧作が中心ですが、見所多数のラインナップになっていますので、是非チェックしてみてください。

そしてそのまま遺跡広場の田村一さんブースへ。

東京でも人気の田村作品がずらり。
アウトレット品なんかもあります。

じつは今回の田村ブース、アニメ化やその他諸々も話題を呼んでいる人気コミック「へうげもの」とのコラボレート。

「乙」な古田織部がお出迎え。

当サイトでも繰り返し個展の情報などをお伝えしている、へうげものからスピンオフして生まれた若手陶芸家ユニット「へうげ十作」から6名が、チャリティのため参加しています。

金理有、大江憲一、横山拓也、かのうたかお、
栢野紀文、横山玄太郎が参戦。

渋滞にハマりながらも、なんとか会場入りを果たした栢野紀文氏はこんな大物も搬入!

ゆうに1メートルを超える重箱。存在感抜群です。
大幅値引きで手に入れるチャンスかも!?

作家さんに直接交渉できるのも、陶器市ならではの醍醐味。
携帯の充電が無くなってしまいあまり写真が撮れませんでしたが、他にもおもしろい作品がいたる所に出品されていますので、今日と明日を残すのみですが、是非足を運んでみてください。

 
2011年 春の益子陶器市
期間:2011年4月29日(金)〜2011年5月5日(木) だいたい17時頃まで
場所:栃木県益子町各所(城内坂・道祖土地区が中心)
http://www.mashiko-kankou.org/

時間が無いなか、唯一取った食事。
ジャンクの極みみたいな料理ですが、悪く無かったです。

しかし、会場周辺では、混雑のせいかソフトバンクの回線が非常に頼りなく、画像のメール送信などは一切できませんでした…。
これはちょっとどうにかしてほしいですね〜。

編集長U a.k.a. M.U.D.O.