セビリアから南に100キロ、カディス県に位置するウブリケの玄関口には、赤く錆びた、鉄製の巨大なハンマーのオブジェが設置されている。
このハンマーは長年に渡って町を支えてきたレザー産業の象徴であり、今回のLEMAIREの新しいレザーアクセサリーのインスピレーションソースとなったのも、ハンマーの緩やかな曲線から生み出される、ウブリケで昔から作られてきた丸っこい煙草・葉巻のケースだったという。
3年前からLEMAIREはウブリケでエッグバッグの開発と生産に取り組んでおり、それに用いられたモールデッドレザーの技法自体がデザインの方向性を決定付けた。
完璧な曲面のフォルムと、縫製や金具を必要としないタフさは、ウブリケの職人達によって考案されたモールデッドレザーの画期的な技法によって誕生したものであり、水分を含ませたレザーを金属製の凸型に被せて強く押し付けることで前述した独特のフォルムを形成。
重りによってピンと張られたレザーは、時間の経過と共に、金型にぴったりと沿うように変化する。
エッグバッグのほかにも様々な小物類がラインナップされているので、小さな村で1つ1つ職人達によって丁寧に作られた逸品を、この機会にチェックしてみて欲しい。
なお、LEMAIRE AND SKWATでは、これらの製作過程を追ったフィルムの上映と、製作工程そのものを美術館の標本のようにした展示も実施中。
気になる方は、こちらの方にもぜひお立ち寄りを
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