小浪次郎の新作写真展『黄色い太陽-Burning Drop-』

by Keita Miki

写真家・小浪次郎の新作写真展『黄色い太陽-Burning Drop-』が、12月24日(金)より、PARCO MUSEUM TOKYOにて開催される。

2022年1月17日(月)までの開催となる本展では、小浪次郎が写真を始めた18歳の八丈島の情景から、父となり、ニューヨークで暮らす現在までの変遷を収めた全85点の作品(一部販売予定)を展示。

会場では、展覧会開催を記念して制作された写真展と同タイトルの写真集(限定100部の特装版と通常版があり)も先行販売される。

また、小浪次郎が撮り下ろした写真をプリントしたオリジナルTシャツ2型も会場限定でリリース。こちらはフロントにMame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)の黒河内真衣子が小浪次郎とともにセレクトした写真と、小浪次郎とMame Kurogouchiの手書きのサインをプリントしており、背面には両者と親交の深い新代田のライブハウス・Feverのロゴがあしらわれている。

その他、展示の詳細に関しては以下より、ご確認を。

小浪次郎 写真展『黄色い太陽-Burning Drop-』

開催日時:2021年12月24日(金)~2022年1月17日(月)
開催場所:PARCO MUSEUM TOKYO
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F
料金:700円(一般)、500円(学生) ※小学生以下無料
https://art.parco.jp/

黄色い太陽

Your son and your father.
父親と息子。そして家族。15年の時を経ても太陽は私を照らす。
レンズ越しの世界で十分、自分は満ちていた。自分を照らしてくれる光が見えたから。

オヤジ、あなたがいなくなってから8年が過ぎた。
その煙が空に消えてからよく空を見るようになった。鳥を雲を夜空に舞う星を。

子供ができて俺は気づいたんだ。20歳の頃は分からなかったあなたの道を現在は少し理解できる。
今さらになって向き合って、問うんだよ。自分は何を見てきたか。
と同時に今、目の前にある景色が美しいと。思えるようになった。フレームの外を見ないとな。

黄色いカーテンは今もなおひらひらと舞っている。

太陽が沈む頃、黄色い太陽は赤い太陽を優しく包み込んで沈んでいった。

小浪次郎